石川総昌

石川総昌（いしかわ ふさまさ）

石川総昌は、江戸時代前期の旗本であり、総氏系石川家（保久石川家）の二代目当主です。

生涯

1659年（万治2年）、石川総氏の嫡男として誕生しました。母は河内丹南藩の第三代藩主である高木正弘の娘です。1670年（寛文10年）には将軍徳川家綱に拝謁し、1695年（元禄8年）に父の隠居に伴い家督を継承しました。

1698年（元禄11年）には御書院番組頭に任じられ、同年12月には布衣の着用を許されました。また、この頃に上野国と下野国に所持していた領地が三河国額田郡と加茂郡に移され、所領の全てが三河国内となりました。これにより、所領は4千石となりました。

1703年（元禄16年）には、組下の大久保忠賀が切腹したことに伴い、小普請組に降格となり、閉門を命じられました。しかし、同年12月には赦免され、翌1704年（宝永元年）には出仕を許されました。1719年（享保4年）には小普請組支配を命じられています。

1721年（享保6年）には職を辞し、旗本寄合席に列しました。1723年（享保8年）には病のため隠居し、家督を嫡男の総朗に譲りました。1724年（享保9年）1月23日、築地萬年橋の屋敷で死去しました。

脚注

石川総昌は、激動の時代を生き、その生涯は波乱に満ちていました。御書院番組頭という要職に就きながらも、組下の不祥事により降格を経験するなど、苦難を味わいました。
しかし、最終的には赦免され、再び役職に就くことができました。これは、彼の人となりを示すものと言えるでしょう。
石川総昌の人生は、江戸時代の旗本の生き様を今に伝える貴重な記録と言えます。

参考文献

『新訂 寛政重修諸家譜 第3』続群書類従完成会、1981年
『石川家譜難波録』

関連項目

石川氏
* 石川源氏

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