大久保駅 (京都府)

大久保駅（おおくぼえき）

大久保駅は、京都府宇治市広野町西裏に位置し、近畿日本鉄道（近鉄）京都線の重要な交通拠点です。この駅は、地元利用者や観光客にとって便利な停車駅として機能しています。駅番号はB12で、エリア内でのアクセスの中心です。

歴史

この駅は1928年11月3日に奈良電気鉄道の桃山御陵前から西大寺（現大和西大寺）間の開通に伴い開業しました。当時は地上駅でしたが、周囲の交通事情が悪化したため、1984年から1987年にかけて立体交差化が進められ、高架駅に生まれ変わりました。これにより、駅は約130メートル京都方面に移設され、地上時代に比べて停車できる列車の編成が長くなりました。

駅の高架化によって平面交差の交通渋滞が軽減され、利便性が向上。具体的には、下り線と上り線がそれぞれ高架化されたのが1987年のことで、同時に島式2面4線のフォームが整備されています。最近では2020年に車イス対応トイレを含むバリアフリー化も進められ、すべての方が利用しやすい設備が充実しました。

駅構造

大久保駅は、島式の2面4線ホームを有し、待避設備も備えた高架駅です。ホームの長さは140メートルあり、これは6両編成まで停車可能です。改札口は1か所のみで、東側には路線バスやタクシーが利用できる駅前広場が設けられています。また、西側には広い道路が広がっています。

地上時代は、線路の両端に踏切があり、5両編成までしか停車できなかったため、現在の高架化は大きな進展です。これにより多くの人々が安心して利用できるようになりました。

特徴

ダイヤ

大久保駅には特急列車を除くすべての一般列車が停車します。急行列車の待避が可能な駅の一つで、急行と準急、普通列車の接続が頻繁に行われており、スムーズな乗り換えが実現されています。また、特急列車の追い抜きがないダイヤ編成のため、利用者の利便性を高めています。

駅設備

自動改札機と自動精算機が設置され、ICカード「PiTaPa」や「ICOCA」に対応しています。特急券や定期券の自動販売機もあり、窓口も一部の時間帯にて営業しています。駅には有人売店も設置され、利便性が高まっています。バリアフリー対応工事も進められており、エスカレーターやエレベーターが設置されています。

利用状況

2023年11月時点での1日乗降人員は約22,040人で、近鉄京都線の駅の中でも特に利用者が多い駅の一つです。

駅周辺

大久保駅は、かつての久世郡の中心付近に位置し、宇治市の南西部を中心としています。徒歩圏内にはJR西日本の新田駅もあり、交通の利便性が向上。周辺にはバス路線も充実しており、利便性の高いエリアです。また、駅近くには陸上自衛隊の駐屯地があり、商業施設も多数立地しています。

バス路線

駅前からは京都京阪バスによる多様な路線が運行されており、交通広場が2012年に開設され、バス停が移転されました。通学時間帯には立命館宇治高校専用のスクールバスも運行されており、地域の学生たちの利用にも便利です。

大久保駅は、その利便性と充実した設備により、多くの利用者に支持され続けている重要な駅です。

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