大井松田インターチェンジ

大井松田インターチェンジの概要

大井松田インターチェンジ（おおいまつだインターチェンジ）は、神奈川県足柄上郡大井町に所在する東名高速道路のインターチェンジです。インターチェンジの名称は、施設の多くが大井町内に位置し、また本線と料金所を繋ぐランプの一部が隣接する松田町を経由することに由来しています。さらに、大井町や松田町に加えて、開成町や南足柄市、小田原市の一部からもアクセスが可能な便利な地点です。

道路接続

当インターチェンジは、E1 東名高速道路の6番として機能しています。接続する主要な道路には、国道255号と静岡県道・神奈川県道78号御殿場大井線が含まれます。さらに、国道246号にも間接的に接続されています。

インターチェンジの構造

大井松田ICは、本線と料金所を結ぶランプが橋梁を介して跨いでいます。地形的な制約により、本線と料金所の距離はかなり離れており、特に上り線から料金所までの道程は1 km以上にも及びます。上下線共に、加速レーンの手前に存在するカーブは急なものとなっており、上り線ではカーブ終了地点から直ちに加速レーンに入ります。また下り線では、かつての加速レーン位置から左ルートへの取り付けが行われており、左ルートを通行する必要があります。この特性により、通行の際には道に注意を要します。

右ルート・左ルート

インターチェンジの下り線は、右ルートと左ルートに分かれ、足柄サービスエリア（SA）手前で合流する構造です。この区間は急なカーブや勾配が多く、特に週末には渋滞が発生しやすい地点でもあります。御殿場ICまでの片側3車線化にあたり、当ICから足柄SA間では徐々に高架橋やトンネルが並ぶため、周囲の地形から既存の道路を広げることが難しく、新たに構造物を作る方法が選択されました。上り線では新たに3車線が設けられ、下り線は従来の道路を活用して2+2車線とすることで解決策が模索されました。

これらの取り組みは日本初の事例となり、他の多くの高速道路拡幅にも影響を与えました。利用者による自由なルート選択も可能となり、交通量の偏りを防ぐための情報提供も行われ、概ね成功を収めました。

歴史

大井松田インターチェンジは、1969年3月31日に厚木ICから大井松田IC間が開通した際に初めて設置されました。その後、同年5月26日には大井松田ICから御殿場IC間が開通し、フルインターチェンジとしての役割を担うことになりました。また、1991年12月24日に行われた改築工事により、上り線は3車線、下り線は2+2車線に拡幅され、現在の形が完成しました。

料金所

大井松田ICには7つの料金ブースが設置されており、入口は3つ、出口は4つで構成されています。ETC専用のブースもあり、便利な通行が可能です。

周辺施設

インターチェンジ周囲には、ブルックス大井事業所やJR東海御殿場線の松田駅、小田急小田原線の新松田駅などが存在し、地域の交通便が良好です。また、神奈川県立足柄上病院や大井町立の学校といった公共施設も近隣に立地しています。これらの交通機関や施設は、地域の移動をスムーズにし、生活環境を支えています。

ついでに、E1A 新東名高速道路の新秦野ICも約5 kmの距離に位置し、交通の要所として役立っています。

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