大八洲晃

大八洲晃（おおやしま あきら）は、1906年3月10日に富山県西礪波郡（現在の高岡市）で生まれ、1975年4月27日に69歳で亡くなった元大[[相撲]]力士です。本名は坂本多喜知（さかもと たきち）で、旧姓は東爪でした。立浪部屋に所属し、最高位は西前頭10枚目（1936年5月場所）でした。現役時代の体格は192cm、120kgと恵まれており、得意手は左四つ、寄りでした。

人物

大八洲は、入門前に松竹で映画俳優をしていたという異色の経歴の持ち主です。同時期に立浪部屋に入門した双葉山と出世を競い合い、その恵まれた体格から双葉山よりも有望視されていました。しかし、相手を引っ張り込むだけの単調な取り口であったため、期待されたほどの活躍はできませんでした。

双葉山とは親交が深く、双葉山は幕下時代に大八洲に「右目が全然、見えないんだ」と打ち明けたそうです。この事実は、双葉山の引退まで2人だけの秘密とされていました。このエピソードからも、大八洲が信頼の置ける人物であったことが伺えます。

引退後は年寄・白玉を名乗り、立浪部屋付きの親方として後進の指導に尽力しました。また、その事務能力の高さを買われ、相撲協会理事に就任し、名古屋場所担当を務めるなど、協会の運営にも貢献しました。長年にわたり理事や監事を務め、名古屋場所や大阪場所が本場所に昇格する際には、その手腕を高く評価されました。停年直前の1971年1月に廃業し、その後はスポーツ新聞に競馬予想の記事を執筆していました。

略歴

1927年5月場所：立浪部屋（師匠は元小結緑嶌）から初土俵を踏みました。
1932年2月場所：春秋園事件による番付編成の変更により十両に昇進しました。
1935年1月場所：新入幕を果たしました。
1939年1月場所：引退し、年寄白玉を襲名しました。
1971年1月場所：廃業しました。

主な成績

幕内在位：6場所
幕内戦績：29勝39敗　勝率.426
各段優勝：三段目1回（1930年3月場所）

改名歴

大八洲 多喜知（おおやしま たきち）：1927年5月場所 - 1932年1月場所
大八洲 晃（おおやしま あきら）：1932年2月場所 - 1939年1月場所

年寄変遷

白玉 多喜知（しらたま たきち）：1939年1月 - 1971年1月

脚注

関連項目：大[[相撲]]力士一覧

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