大分県マリンカルチャーセンター

大分県マリンカルチャーセンターについて

大分県マリンカルチャーセンターは、かつて大分県佐伯市蒲江の元猿海岸近くに位置していた、海洋科学館、海水プール、宿泊施設などを備えた複合公共施設でした。大分県が県南地域の振興を目的としたマリノポリス構想の中核施設として1992年4月25日に開館しましたが、2018年4月1日から利用を休止し、2021年8月17日には施設解体の方針が公表されました。

概要

この施設は、南北に約220mと細長い形状で、外観は船をイメージしたデザインが特徴的でした。緩やかにカーブした屋根が印象的で、その美しい景観から「恋人の聖地」にも選定されていました。

毎年2月から6月頃には、定置網にかかったマンボウを一時的に保護し、海水プールで一般公開していました。また、海洋科学館内には、有人潜水調査船「しんかい6500」の実物大模型や、大分県の伝統的な漁具などが展示されていました。ふれあい水槽では、水槽のガラスに開いた穴から、直接魚に餌を与えることができ、来場者に人気のスポットでした。

沿革

1981年: 大分県が県南地域の振興を図るマリノポリス計画を策定。
1989年: 施設建設に係る基本計画を策定。
1991年10月30日: 着工。運営を委託するため財団法人大分県マリンカルチャーセンターを設立。
1992年3月20日: 完成。
1992年4月25日: 開館。
2006年3月: 財団法人大分県マリンカルチャーセンター解散。
2006年4月1日: 大分県指定管理者制度導入（指定管理者：株式会社サンテツ）。
2011年11月24日: 大分県が株式会社サンテツの指定管理者の指定を取消し。
2018年4月1日: 利用休止。
2021年7月29日: 佐伯市が施設の利活用断念を表明。
2021年8月17日: 大分県が施設を解体する方針を公表。

施設規模

構造: 本館棟 - 鉄骨造（一部鉄骨鉄筋コンクリート造、地上4階、地下1階）
規模: 本館棟ほか全体延床面積 18,581.16平方メートル、高さ18.3メートル、敷地面積34,534.00平方メートル

主要施設

宿泊施設:
一般宿泊室: 94人収容
団体宿泊室: 400人収容
研修室:
教室型: 45名収容・9室
円卓型: 25名収容・1室
和室型: 2室
海洋生物研修室: 48名収容・1室
視聴覚室: 75名収容・1室
マリンホール: 350名収容・1室
海洋科学館:
プラネタリウム: 100席・1室
運動施設:
グラウンド: サッカー、ソフトボール（2面）、野球（1面）、ナイター設備あり。ラグビー、サッカーのゴールポストあり。
体育館: バレーボール（2面）、バスケットボール（1面）、バドミントン（4面）、卓球（6面）、柔道場（70畳）
トレーニングルーム
プール:
海水100mプール
レジャープール
幼児プール
ふれあい水槽
駐車場: 普通車 121台、バス 10台

所在地

大分県佐伯市蒲江大字竹野浦河内1834番地の2

アクセス

自動車:
東九州自動車道蒲江ICから約15分（9 km）
佐伯市中心部から約40分（26 km）
延岡市から約50分（55 km）
鉄道・バス:
JR九州日豊本線佐伯駅から大分バス（路線バス）で約75分（26 km）

周辺情報

日豊海岸国定公園
元猿海岸
佐伯市蒲江振興局
佐伯市立蒲江翔南小学校
佐伯市立蒲江翔南中学校
道の駅かまえ
かまえインターパーク

道路

国道388号
東九州自動車道: 蒲江IC

脚注

大分県マリンカルチャーセンター - ウェイバックマシン

OITA Marine Culture Center (maricul.oita) - Facebook

関連項目

* 科学館

大分県マリンカルチャーセンターは、地域振興の拠点として、また海洋科学への関心を高める場として、多くの人に利用されてきました。その閉館は残念ですが、この場所が人々の記憶の中で、美しい思い出として残ることを願います。

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