大分県立病院

大分県立病院：地域医療を支える歴史ある公立病院

大分県立病院は、大分県大分市豊饒に位置する、県内唯一の県立病院です。略称は「県病」として親しまれており、地域住民にとってなくてはならない医療機関として、長い歴史と伝統を誇ります。

幅広い診療科と充実の医療体制

当院は、内科系から外科系まで、多岐にわたる診療科を有しています。循環器内科、内分泌代謝内科、消化器・腎臓内科、呼吸器内科、血液内科、神経内科といった内科系診療科に加え、外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管外科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、婦人科、産科、小児科・新生児科、小児外科など、幅広い診療ニーズに対応可能です。さらに、内視鏡科、皮膚科、泌尿器科、精神神経科、放射線科、リハビリテーション科、歯科口腔外科、麻酔科、外来化学療法室といった専門性の高い診療科も設置し、総合的な医療を提供しています。

140年以上の歴史：幾多の変遷を乗り越えて

大分県立病院の歴史は古く、1880年（明治13年）3月1日、大分市高砂町に「大分県病院兼医学校」として開設されました。その後、財政上の理由から一旦閉院する時期もありましたが、1899年（明治32年）に「大分県立病院」として再発足。以来、地域医療の中核を担いながら、時代の変化に合わせて発展を遂げてきました。

1945年（昭和20年）の大分空襲で大きな被害を受けましたが、復興を遂げ、1992年（平成4年）には現在の豊饒へ移転。一般病床610床、感染症病床20床を擁する、最新の設備を備えた病院として生まれ変わりました。

その後も、総合周産期母子医療センターの開設（2005年）、救命救急センターの開設（2008年）、ドクターカーの導入（2010年）、病院総合情報システム（電子カルテ）の導入（2011年）など、医療技術の進歩や地域医療ニーズの変化に対応し、医療体制の充実を図ってきました。2020年には精神医療センターを開設し、より包括的な医療提供体制を構築しています。

地域医療の中核を担う様々な役割

大分県立病院は、地域医療を支える重要な役割を担っています。保険[[医療機関]]、労災保険指定医療機関をはじめ、指定自立支援医療機関、結核指定医療機関、災害拠点病院、小児救急医療拠点病院、救命救急センター、地域医療支援病院など、数多くの指定を受けています。さらに、がん診療連携拠点病院、エイズ治療拠点病院、特定疾患治療研究事業委託医療機関、小児慢性特定疾患治療研究事業委託医療機関など、高度な医療を提供する拠点としての役割も担っています。

第一種・第二種感染症指定医療機関としての指定も受けており、感染症対策にも力を入れています。また、臨床研修指定病院として、多くの医師の育成にも貢献しています。

これからも大分県立病院は、最新の医療技術と質の高い医療サービスを提供することで、地域住民の健康を守り、地域社会の発展に貢献していきます。

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