大分県道655号新城山香線

大分県道655号新城山香線：国東半島の歴史と自然を巡る道

大分県道655号新城山香線は、大分県豊後高田市から杵築市山香町に至る、豊かな自然と歴史的建造物が点在する国東半島を横断する一般県道です。豊後高田土木事務所が管理しており、古来からの山岳仏教文化が息づく寺社仏閣や、国宝である富貴寺、真木大堂といった貴重な観光地が沿線に点在しています。近年、道路改良工事が精力的に進められており、ドライバーにとって快適な走行環境の整備が進んでいます。

歴史と整備状況

この路線は、1973年（昭和48年）4月2日に大分県告示第250号によって県道に認定されました。その後、長年にわたる交通量の増加や道路状況の老朽化に対応するため、複数の区間の改良工事が計画・実施されています。

特に近年は、複数のバイパス整備が大きく進展しています。2016年度には梅木南工区（延長1740m）が事業化され、2023年には梅木北工区（延長587m）が供用開始、同年10月には梅木南工区の一部区間（540m）が開通しました。また、2020年には田染池部2工区（延長960m）の拡幅工事が完了し、2車線化が実現しています。さらに、田染蕗工区（延長990m）の事業も2022年度から開始され、現在も改良工事が継続中です。2023年6月には、梅木北工区の旧道の県道指定が解除されました。

これらの改良工事によって、交通渋滞の緩和、安全性の向上、観光地のアクセス性の向上が期待されます。

路線データと地理的特徴

起点: 大分県豊後高田市大字新城（大分県道29号豊後高田国東線交点）
終点: 大分県杵築市山香町大字内河野（下市北交差点、国道10号交点）

路線は、国東半島を横断するように走り、豊後高田市と杵築市という2つの自治体を結んでいます。沿線には、前述の寺社仏閣に加え、自然豊かな景観が広がっています。

主要な道路施設

改良工事においては、新たな道路施設も整備されています。

ゆずりはトンネル: 梅木北工区に位置する、延長82mのトンネル。2022年に竣工し、地域住民によって命名されました。
琴ノ橋: 梅木北工区にある、長さ36mの橋梁です。

これらの施設は、安全でスムーズな交通の流れを確保する上で重要な役割を果たしています。

交通量

具体的な24時間交通量は、道路交通センサス等のデータを参照ください。国東半島への観光客増加や地域経済の発展に伴い、交通量は今後も変動すると予想されます。

まとめ

大分県道655号新城山香線は、国東半島の歴史と自然を繋ぐ重要な道路です。近年進められている改良工事によって、安全で快適な道路環境が整備されつつあり、観光客や地域住民の利便性向上に大きく貢献しています。今後の更なる整備にも期待がかかります。

もう一度検索