大原あかね

大原あかね：倉敷紡績創業家出身の実業家

大原あかね氏は、1967年生まれの実業家であり、倉敷紡績創業家である大原家の10代目にあたります。現在、大原美術館の代表理事として、その経営手腕を発揮する傍ら、くらしき作陽大学の特任教授、岡山大学の監事、萩原工業の取締役など、多岐にわたる役職を兼任し、幅広い分野で活躍しています。

生い立ちと学歴

大原氏は東京都で生まれ、その後京都市で育ちました。父は、大原謙一郎。大原総一郎を祖父に持ち、大原孫三郎や野津鎮之助を曽祖父に持つという、名門一族の出身です。1991年に一橋大学経済学部を卒業後、MTBインベストメント テクノロジー研究所（現三菱UFJトラスト投資工学研究所）に入所。働きながら青山学院大学大学院にも通い、1993年に国際政治経済学研究科を修了しています。

キャリア

結婚を機に1994年に退職。2000年に大原美術館の理事に就任し、経理を担当。その後、2007年に大原奨農会監事、2010年に有隣会理事を歴任。2011年には大原美術館専務理事に就任し、美術館運営の中核を担いました。2013年には大原記念倉敷中央医療機構評議員にも就任しています。

2016年、若竹の園理事長に就任。同年には、第5代大原美術館理事長（現在は代表理事）に就任し、90周年事業として旧中国銀行倉敷本町出張所の新児島館へのリニューアルなどを手がけました。2017年には倉敷市教育委員会委員に任命されています。2018年には、倉敷考古館理事、倉敷民藝館理事、倉敷市文化振興財団理事、岡山経済同友会理事にも就任し、地域文化の振興にも尽力しています。

2019年には萩原工業取締役、ノートルダム清心学園理事、有隣会代表理事に就任。2020年には岡山大学監事に就任。2021年には倉敷考古館理事長に就任。2022年には倉敷商工会議所副会頭に就任。くらしき作陽大学特任教授（地域貢献実践）、岡山経済同友会幹事、熱中小学校客員教諭、RSK山陽放送番組審議会委員なども務めました。2023年には、文化庁長官表彰を受けています。

多岐にわたる活動

大原あかね氏は、大原美術館の代表理事としての活動にとどまらず、教育、経済、文化など、幅広い分野でその才能を発揮しています。地域社会への貢献も積極的に行っており、その活動は多方面から高く評価されています。倉敷の地を拠点に、日本の文化と経済の発展に貢献する、今後の活躍が期待される人物です。

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