大台町立図書館

大台町立図書館について

大台町立図書館は、三重県多気郡大台町佐原に位置する公立図書館であり、地域の文化・教育の拠点として重要な役割を果たしています。この図書館は、小規模ですが、町全体に図書館の魅力を伝えることを目指し、様々な活動を行っています。

歴史

大台町立図書館の歴史は、1987年に始まります。当初は大台町役場の旧分庁舎として利用されていましたが、2000年に本庁舎が新設されたため、役場としての機能は終了しました。旧庁舎は築年数が浅く、再利用が検討された結果、図書館およびパソコン室としての利用が決まりました。2001年には移設工事が行われ、2002年4月に正式に開館しました。

図書館の施設は鉄筋造りの2階建てで、合計403平方メートルの延床面積を有しています。1階には閲覧室があり、利用者が快適に本を楽しむ空間が提供されています。2階には学習室とパソコン室が用意されており、勉強や調べものに利用できます。この図書館の整備には約5600万円が投じられました。

利用案内

近年の利用状況をみると、2014年には入館者数が20%増加したものの、貸出冊数は微減したことがわかります。町民参加型の図書館つくりを目指しており、イベントを行う際にはまず地域住民に意見を求めています。その一環として、「おはなしプーさん」というボランティア団体による読み聞かせも行われており、地域の子どもたちに本の楽しさを伝えています。

図書館は「遺跡を学ぶ」シリーズを全巻所蔵しており、図書館間の相互貸借制度も積極的に利用されています。これにより、他の図書館との連携が強化され、利用者にとってより多様な資料がアクセス可能です。

開館時間と休館日

• - 開館時間: 10時から18時まで
• - 休館日: 火曜日、祝日、毎月最終木曜日（図書整理日）、特別整理期間、年末年始

利用者は、大台町に在住・通勤・通学している方、及び度会郡大紀町に居住する方々に限られ、貸出可能冊数は10冊、貸出期間は2週間に設定されています。また、予約やリクエストも可能です。

子ども読書活動推進計画

大台町では、2001年制定の子ども読書活動の推進に関する法律に基づいて、2008年に「大台町子ども読書活動推進計画」が策定されました。2016年にはその見直しが行われ、「第二次大台町子ども読書活動推進計画」が始動しました。この計画では、読書に親しむ機会や共感を得る機会の提供を基本方針とし、家庭や地域、学校での読書活動の推進が図られています。

特に大台町立図書館は地域の読書活動をリードする存在として位置づけられ、図書館資料の整備や職員の専門技能の向上が大切にされています。学校との連携も強化されており、町内のすべての学校図書館に図書館の司書を派遣し、蔵書の充実に努めています。

交通アクセス

大台町立図書館は大台町佐原810番地にあり、JR紀勢本線の三瀬谷駅から徒歩約7分の距離にあります。また、近隣には「道の駅奥伊勢おおだい」があり、訪れる際に立ち寄ることも可能です。図書館には15台分の駐車場も完備されています。このように、大台町立図書館は多くの人々にとって便利で魅力的な学びの場となっています。

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