大土平町

神戸市灘区大土平町の概要

大土平町は、兵庫県神戸市灘区に位置する町名です。昭和8年（1933年）5月、それまでの水車新田字音ヶ平と大土ヶ平を統合することで成立しました。現在では、静かで落ち着いた住宅街として知られています。

地理

大土平町は、東に六甲台町、南と東に篠原北町、北に篠原伯母野山町と隣接しています。町のほぼ中央を都賀川の支流である六甲川が流れ、この六甲川を境に東側が一丁目、西側が二丁目となっています。六甲山系の山裾に位置し、比較的平坦な地形が広がっています。

人口

令和2年（2020年）の国勢調査によると、大土平町の世帯数は198世帯、人口は467人です。内訳は男性214人、女性253人となっています。郵便番号は657-0014です。

地名由来

大土平町という地名は、その由来についていくつかの説があります。

まず、『神戸の町名』（神戸史学会編、2007年）では、全国各地に見られる地名「乙が平（おとがひら）」との関連性が指摘されています。「乙（おつ）」は「越」の当て字であり、「ヒラ」は山間部の開けた斜面を意味するとされています。このことから、大土平町は「山越えの道の、少し開けた場所」という意味を持つ地名であったと推測されています。

一方、『灘区の町名』（灘区役所広報相談課編、1976年）では、さらに「オオド」という部分についても言及しています。「オオド」は「オド」に通じ、「大戸」や「尾土」といった、山頂を意味する言葉と同じ語源を持つ可能性が示唆されています。また、十善寺のお堂があったことから「お堂ヶ原」という説もあったようですが、地元住民からは否定的な意見が多いようです。ちなみに、水車新田字宮坂には大土神社があり、「お堂」を意味するなら「お堂神社」となるため、この説は不自然であるとされています。

以上の情報から、大土平町という地名は、山間の開けた場所を意味する「乙が平」に、山頂を意味する「大戸」を組み合わせたものとする説が有力と考えられます。この地名の由来は、この地域の地形や歴史と深く関わっていると言えるでしょう。

まとめ

大土平町は、静かで住みやすい住宅街として、神戸市灘区に位置しています。その歴史や地名、地理的特徴を知ることで、より深くこの町の魅力を理解できるのではないでしょうか。将来も、この地域が穏やかな発展を続けることを願っています。

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