大塚清吾

大塚清吾

大塚清吾（おおつか せいご、1946年 - ）は、日本の著名な写真家です。彼の作品は、日本の伝統文化からシルクロードの壮大な風景まで、多岐にわたるテーマを扱っています。

生い立ちと初期の活動

1946年、大塚清吾は中国ハルビンの満鉄官舎で生まれました。同年、佐賀県鹿島市に引き揚げ、幼少期を過ごします。佐賀県立鹿島実業高等学校商業科を卒業後、1966年に東京写真短期大学（現在の東京工芸大学）を卒業しました。一時、代議士三池信の秘書を務めた後、1967年に松竹写真部に入社し、歌舞伎や新派といった舞台芸術の記録、宣伝写真の撮影を担当しました。

フリーランスとしての転身と沖縄での取材

1969年、大塚清吾は松竹を退社し、フリーランスの写真家としての道を歩み始めます。この時期に沖縄へ渡り、伝統工芸の職人たちの探訪取材を開始しました。彼は、写真家としての基礎を木村伊兵衛、吉田千秋に師事し、独自の視点と技術を磨きました。

NHK特集「シルクロード」への参加と国際的な活動

1981年からは、NHK特集「シルクロード」の取材に同行し、シルクロード各地の風景や文化を記録しました。このプロジェクトを通じて、彼は数多くの写真集を刊行し、国際的な評価を得るに至りました。

写真集

『工芸家になるには 2　陶磁工・木工・漆工・金工』ぺりかん社 (1981)
『筑紫美主子の世界 佐賀にわか笑いと涙の女座長 大塚清吾写真集』凱風社(1981)
『沖縄の屋根獅子 写真集』葦書房(1984)
『沖縄の陶工人間国宝金城次郎』日本放送出版協会(1988)
『梅子の舞 佐賀にわか 筑紫美主子』樹花舎(1992)
『上海博物館中国・美の名宝』全5巻 日本放送出版協会(1991-92)
『敦煌』日本放送出版協会(1992)
『敦煌撮影記』[岩波書店]
『[春日大社]] 秘儀開封 生きている正倉院』[[角川書店]
『[シルクロード]]ー飛天の舞いに魅せられて』[[大修館書店]

共著

『カラー沖縄工芸の魅力』[淡交社]
『中国のやきもの景徳鎮 カラー』[淡交社]
『日本の工芸 カラー 10 陶磁』[淡交社]
『日本の工芸 カラー 4 木工』[淡交社]
『日本の工芸 カラー 6 漆工』[淡交社]
『染織紀行』[保育社]
『写真集シルクロード 絲綢之路』全3巻 日本放送出版協会(1981)
『写真集シルクロード ローマへの道』5-6巻 日本放送出版協会(1984)
『色鍋島の美』岩波グラフィックス(1985)
『NHK大黄河 写真集』第1-2巻 日本放送出版協会(1987)
『NHK海のシルクロード 写真集』第3-4巻 日本放送出版協会(1989)
『井上靖シルクロード詩集』日本放送出版協会(1990)
『新・肥前風土記 古代史の現場を歩く』日本放送出版協会(1990)
『江戸時代の職人尽彫物絵の研究 長崎市松ノ森神社所蔵』東京電機大学出版局(1996)

大塚清吾の作品は、日本の文化や歴史、そしてシルクロードの壮大な風景を、独自の視点と卓越した技術で捉え、多くの人々に感動を与え続けています。

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