大塩峠

大塩峠

大塩峠は、福島県耶麻郡北塩原村に位置する標高865メートルの峠です。

概要

江戸時代には、陸奥国会津若松と米沢を結ぶ重要な交通路である米沢街道（米沢方面からは「会津街道」と呼ばれていました）が、この大塩峠を経由していました。この峠は、人や物資の往来を支える役割を果たしていました。

しかし、明治時代に入り、三島通庸によって会津三方道路が改修されると、状況は一変します。新道は、大塩峠を経由せず、西側の喜多方や大峠を経由するルートに変更されたのです。これにより、大塩峠は主要な交通路としての役割を徐々に失っていきました。

会津三方道路は、その後国道121号へと発展しましたが、この国道もまた、大塩峠付近を経由していません。そのため、現在、福島県会津地方と山形県置賜地方を結ぶ主要な交通路は、大塩峠を通らないルートとなっています。

大塩峠は、かつては萱峠、茶屋峠とも呼ばれていました。これらの別名は、峠の歴史や利用状況を反映したものでしょう。

現在の大塩峠周辺

現在、大塩峠の南側を国道459号が通っています。しかし、この国道も大塩峠そのものは経由していません。国道から分岐する道路が、大塩峠、蘭峠を経由して北塩原村桧原方面へと続いており、車道が峠付近を通っています。

峠付近には、大塩峠に関する解説板が設置されています。この解説板は、峠の歴史や文化を伝えるとともに、訪れる人々に峠の魅力を伝えています。

まとめ

大塩峠は、かつては重要な交通路でしたが、時代の変化とともにその役割を変えてきました。現在では、静かな峠として、その歴史を今に伝えています。付近を通る際には、ぜひ立ち寄って、峠の歴史に触れてみてください。

関連項目

* 日本の峠一覧

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