大奄美元規

大奄美元規（だいあまみ げんき）

大奄美元規は1992年12月15日、鹿児島県大島郡龍郷町に生まれた現役の大相撲力士であり、追手風部屋に所属している。本名は坂元元規（さかもと げんき）で、平成4年度生まれの関取で、「花のヨン組」の一員として知られている。彼は、相撲に対する情熱と努力を持って、力士としての道を追求してきた。

来歴

大奄美は龍郷町立赤徳小学校に在学中、地元の相撲道場である名瀬相撲クラブに通い始めた。この頃から、相撲に対する情熱が芽生えた。彼は奄美市立赤木名中学校を経て、鹿児島商業高等学校商業科へ進学し、そこでの活動を通じて、3年次に高等学校相撲金沢大会で優勝するなど、多くの成果を上げた。

その後、日本大学商学部商業学科に進学し、名門の相撲部に入部した。大学時代には2年次に宇和島大会での優勝を果たし、団体戦ではレギュラーメンバーとしても活躍した。最終的には、主将としてチームを引っ張ったが、個人タイトルは2冠に留まった。大学3年生の時に左膝の半月板を負傷し手術を受けた影響で、いったん角界入りを迷ったが、卒業後は日本大学の職員として実業団選手として活動する道を選んだ。

2015年には全日本実業団相撲選手権大会で優勝し、実業団横綱の肩書を得たことから、正式に追手風部屋への入門を決めた。実業団横綱の資格があるため、幕下15枚目の格付けが承認され、いよいよ相撲界への挑戦が始まった。

幕内デビューと成長

2016年1月場所で大奄美は初めて土俵に上がり、初戦で黒星を喫したが、その後勝利を重ね、最終的に4勝3敗の成績を残した。特に、幕下上位での活躍が評価され、2017年1月場所で新十両への昇進が決定。同時に、本名から四股名を「大奄美」に変更し、「奄美より大きくなりたい」という決意を表明した。

新十両としての初場所では見事に勝ち越しを決め、その後も着実に成績を伸ばした。2018年には新入幕を果たし、幕内での初勝ち越しを記録するなど、その才能が花開く瞬間を迎えた。特に、11月場所では幕内での難しい戦いを経て、着実に地位を固めることが求められた。

主な成績

2024年7月場所の時点での大奄美の通算成績は、357勝356敗4休。幕内での成績は73勝103敗4休であり、彼の成長を証明する数字となっている。特に十両時代においては2017年5月場所で優勝を果たし、その名を轟かせた。

今後の展望

大奄美元規は、今後の相撲界においてさらなる成長が期待されている。現在の競争が厳しい幕内で、多くの才能ある力士たちとともに戦い続けており、彼自身も「負けないように頑張る」との強い意志を持っている。相撲の世界でのさらなる飛躍に期待が寄せられ、多くのファンからの応援が必要不可欠である。

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