大宮神社 (山武市)

大宮神社（おおみやじんじゃ）

大宮神社は、千葉県山武市松尾町折戸に鎮座する神社です。かつては郷社として地域の人々に崇敬されていました。

歴史

創建は非常に古く、崇神天皇の時代に、この地の開拓にあたり大己貴命（おおなむちのみこと）、少彦名命（すくなひこなのみこと）、大物主神（おおものぬしのかみ）を祀ったのが始まりと伝えられています。大同2年（807年）には、この地に社殿が創建され、後に近江国の日吉大社から大山咋命（おおやまくいのみこと）を勧請し、「大宮山王大権現」と称するようになりました。

その後、天災などにより社殿が何度か損壊したため、天正・元禄年間に改築が行われた記録が残っています。江戸時代には「借毛郷大宮」と呼ばれ、借毛郷の各村だけでなく、広範囲にわたる地域からの氏子を擁していました。

明治3年（1870年）に「大宮神社」と改称し、明治6年（1873年）に郷社に列せられました。

祭礼

現在でも、4月5日の春の例祭と10月17日の秋の例祭には、近郊から多くの参拝者が訪れます。

春の例祭では、天下太平と五穀豊穣を祈願し、江戸時代中期に日光二荒山神社から伝えられたとされる福田流の神楽が奉納されます。この神楽は、猿田彦之命（さるたひこのみこと）、恵比寿舞、大黒舞、八幡舞、荒神式、春日舞、稲荷舞、榊葉、保食、臼女之舞、種蒔、素戔嗚尊（すさのおのみこと）の12座からなり、大変見応えがあります。

秋の例祭では、神輿の渡御が行われ、地域が一体となって祭りを盛り上げます。

周辺の神社

大宮神社の北東方面には、約3キロメートル離れた場所に五所神社が、約5キロメートル離れた場所には四社神社があります。これらの神社と合わせて参拝するのも良いでしょう。

アクセス

山武市 大宮神社の神楽

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