大山千広

大山 千広の競艇人生

大山 千広（おおやま ちひろ）は、1996年2月5日に福岡県で生まれた競艇選手であり、愛称は「ちーちゃん」として知られています。彼女は近畿大学附属福岡高等学校を卒業し、登録番号4885号で福岡支部に所属しています。母親である大山博美もかつて競艇選手として活躍し、引退後は解説者として活動しているため、家族とともにこのスポーツに深い関わりを持っています。彼女の師匠は川野芽唯です。

競艇界への道

2015年に選手登録をし、翌5月には福岡競艇場でデビューを果たしますが、このレースでは6着に終わります。しかし、デビューからの歩みは徐々に好転していきました。特に2016年4月30日、若松競艇場でのレースでは、127走目で堂々と初勝利を挙げて母親である博美を相手に競り勝ったことは大きな話題となりました。

その後、2016年11月には琵琶湖競艇場で初の優出を経て、2017年には芦屋競艇場での大会で初めて優勝戦に進出。その際にはコンマ04のフライングを犯し、優勝のチャンスを逃しましたが、同年9月にボートレース福岡でG3競走にて初優勝を遂げました。この勝利は彼女にとって忘れられない瞬間であり、実力を証明するものでもありました。

大きな舞台へ

2018年は大山にとって特別な一年となります。9月には浜名湖競艇場で行われたPG1「第5回ヤングダービー」に初出場し、見事にG1初勝利を手に入れました。女子選手として同競走で初めて優出を果たすなど、彼女の存在感はますます増していきました。その後の11月には児島競艇場でのG3競走で、引退した母が欠場したことによる追加出場で優勝を収め、母へささげる勝利となりました。

さらに、2019年にはSG競走「第46回ボートレースオールスター」にも出場し、優秀な成績を収め賞金女王となります。また、同年8月にはPG1「第33回レディースチャンピオン」で初優勝を飾り、23歳6か月という若さでの勝利は史上最年少記録となりました。

障害と復活

その後、2022年には骨盤の骨折という大きな逆境に見舞われ、2ヶ月間の入院を余儀なくされました。しかし、彼女は競艇への情熱を胸に、2023年2月に競技に復帰しました。しかし、同年9月には再び長期欠場に入りました。

2025年の復帰を発表した際、長期欠場の理由が「産休」であったことが明らかになり、多くのファンが彼女を祝福しました。

人物像とエピソード

大山は母親の姿に影響を受けて競艇を志し、デビュー当初から注目を集めています。陸上競技にも打ち込んでいた学生時代を経て、彼女はさまざまなイベントにも参加しています。2021年にはボートレーサー募集のCMに登場し、多くの人々にその魅力を伝えました。

彼女の人生やキャリアは、母親から受け継いだ情熱と努力の証です。これからの大山千広の活躍にも、目が離せません。

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