大山唯

大山唯（おおやま ゆい、1992年1月23日生まれ）は、かつて日本の女子プロ野球で活躍した内野手であり、引退後は指導者も務めた人物です。「おーちゃん」の愛称で親しまれました。

アマチュア時代の歩み

野球との関わりは古く、小学校時代に入間川ベアーズで、中学校時代には狭山リトルシニアで腕を磨きました。その後、高校は花咲徳栄高校、大学は尚美学園大学と、それぞれ女子硬式野球の強豪チームでプレーを続け、プロへの道を切り開きました。

プロ選手としての輝かしい経歴

鮮烈なルーキーイヤー（2014年）

2014年、ノース・レイアに入団し、プロの舞台に立ちました。初年度からレギュラーの座を確固たるものとし、瞬く間に打線の中心選手へと成長しました。シーズンを通して全試合に出場し、打率.359でリーグ5位、33安打で同4位タイ、そして17四球で同1位タイという優れた成績を残しました。その非凡な打撃技術が高く評価され、この年の最優秀新人賞を受賞しました。さらに、一塁手としてベストナインにも選出されるなど、プロ1年目からリーグを代表する活躍を見せました。

圧巻の打撃成績（2015年）

2015年シーズンは、埼玉アストライアで開幕を迎えましたが、シーズン途中に兵庫ディオーネへ移籍しました。この年は合計52試合に出場し、打率.407、66安打、出塁率.479、20打点という驚異的な数字を残しました。打撃主要3部門である首位打者、最多安打、最高出塁率のタイトルを獲得しただけでなく、塁打数と長打率でもリーグのトップに立ちました。特筆すべきは、規定打席に到達した選手の中で最も少ないわずか3つしか三振を喫しなかったことです。この圧倒的な成績により、2年連続で一塁手のベストナインに選出され、さらに打者部門の最優秀選手にあたる角谷賞にも輝きました。

記録達成と現役引退（2016年）

2016年には、プロ通算100安打まであと1本に迫っていましたが、これを達成しました。また、4月16日にはプロ入り後初めての本塁打を記録しました。同年10月15日、惜しまれつつ現役生活にピリオドを打ちました。

指導者としてのキャリア

現役引退後は指導者の道へ進み、2017年から埼玉アストライアのチーフコーチに就任しました。2019年には同チームの監督に昇格しましたが、同年限りでチームを離れました。

その後の歩み

野球界を離れてからは、某テーマパークのキャストとして勤務していた時期もありましたが、現在は退職しています。

プレースタイルと人物像

類まれな打撃センス

選手時代は、2016年の開幕時点で24歳という若さながら、わずか2年のキャリアで数々のタイトルを手にした、リーグ屈指の強打者として知られました。特にミート力は傑出しており、2015年シーズン終了時点での通算打率は.390に達し、通算85試合で喫した三振はわずか5つという驚異的な選球眼とコンタクト能力を持っていました。また、守備においても一塁手として安定したプレーを見せていました。

エピソード

自身のブログは「飛躍」という言葉で締めくくることが多いのが特徴でした。
実家では「ロコ」という名前の犬を飼っており、ブログにも度々登場させていました。
読売ジャイアンツの阿部慎之助氏と対談する機会があり、コンディション維持についてアドバイスをもらった経験があります。
同級生でチームメイトでもあった川口亜祐美氏、佐伯千夏氏とは特に親しく、彼女たちとの交流もブログで frequently 紹介されていました。
* 音楽を聴くことを好み、好きな歌手として西野カナ氏の名前を挙げており、実際に2016年には登場曲に西野カナ氏の楽曲を選んでいます。

結論

大山唯氏は、短いプロ野球キャリアの中で圧倒的な打撃成績を残し、女子プロ野球リーグの歴史に名を刻んだ選手です。その類稀な才能は、多くのファンに強い印象を与えました。

もう一度検索