大山峻護

大山峻護のプロフィール

大山峻護（おおやま しゅんご、1974年4月11日生まれ）は、日本の元総合格闘家であり、現在は企業や学校でトレーニング指導や講演を行っています。栃木県那須郡の出身で、初代ROAD FCミドル級王者としての経歴を持ちます。また、彼の家族にはアイドル歌手の妻河田純子や、音楽とヨガに携わる妹大山奈緒がいます。

来歴

大山は5歳から柔道に取り組み、中学2年生の時に講道学舎に入門しました。総合格闘家の吉田善行や瀧本誠、小斎武志といった多くの選手と同じ時期に学び、大山も世田谷区の学校に通っていました。その後、作新学院高等学校を卒業し、国際武道大学に進学。大学卒業後は、柔道選手として京葉ガスに所属しながら競技を続けました。

彼は1998年、全日本実業柔道個人選手権で81kg級の部で優勝。さらに、サンボ選手権でも4度にわたってタイトルを獲得する実績を残しました。2001年にはアメリカの「King of the Cage」でプロデビューし、わずか17秒で対戦相手をノックアウトする快挙を成し遂げました。

PRIDEでのキャリア

大山のPRIDEでのデビューは2001年5月のPRIDE.14で、ヴァンダレイ・シウバと対戦しましたが、TKOで敗れました。その後も厳しい戦いが続き、数度の負傷にも見舞われつつ、復帰を果たしました。2002年にはヘンゾ・グレイシーとの対戦で勝ちを収めるも、グレイシー の家族との対戦では敗北し、再び怪我に悩まされました。

2004年にはミルコ・クロコップと対戦し、KOを喫し、その後PRIDEを離れます。厳しい試合を続けながらも数々の名勝負を繰り広げました。

HERO'SおよびDREAMでの闘い

その後K-1と契約し、2004年のハワイ大会ではKO負けを喫しますが、2005年のHERO'Sでは活躍し、数々の戦いで勝利を収めました。特に12月のK-1 PREMIUMではピーター・アーツを相手に勝利したことが記憶されています。2006年にはHERO'Sのトーナメントにも出場し、グレイシーとの再戦でまたも勝利を手にしました。

2008年、DREAMでの試合ではユン・ドンシクに敗れ、さらなる戦績を積んでいきます。最終的には、2010年に行われたKing of the Cageにおいてヒールホールドで勝利を収め、タイトルを獲得することに成功しました。

ROAD FCでの栄光

2011年、ROAD FCにて初代ミドル級王座を獲得する快挙を成し遂げ、名実ともにトップファイターとしての地位を確立しました。しかし、その後2012年にはタイトルを失う結果となり、2014年には引退試合を迎えます。

引退後の活動

引退後は、フィットネスと格闘技を融合させた新しいトレーニングプログラム『ファイトネス』を立ち上げ、2020年には一般社団法人『You-Do協会』を設立。アスリートや障がいを持つ子供たちとの接点を作るイベントも開催しています。

人物・エピソード

大山は実直な性格で涙もろい一面を持ち、試合後は涙を流すことが多かったようです。座右の銘は「すべてを力に」という意味の“ALL INTO POWER”です。彼の豊富な戦歴と共に、人生の哲学も多くの人々に影響を与え続けています。

もう一度検索