大岳宗正

大岳宗正（だいがく むねまさ）

大岳宗正は、1965年4月14日生まれ、滋賀県草津市出身の元大相撲力士です。本名は横江英樹。時津風部屋に所属していました。身長185cm、体重148kgと恵まれた体格で、得意手は押し、左四つ、寄りでした。血液型はB型です。

生い立ちと入門

自動車修理業を営む家庭の長男として生まれ、小学校時代は柔道、中学校時代はサッカーに打ち込み、スポーツ万能な少年として知られていました。中学3年生から相撲を始め、団体戦で優勝を経験。高校1年生の時には国民体育大会にも出場しました。時津風部屋の力士が彼の噂を聞きつけ、熱心に勧誘したため、高校を2年で中退し、1983年3月に時津風部屋へ入門しました。相撲経験があったことから、順調に番付を上げていきました。

十両昇進と優勝

1991年1月場所に新十両へ昇進。その後も安定した成績を収め、同年11月場所には見事十両優勝を果たしました。新入幕が期待されましたが、怪我の影響もあり、その後は精彩を欠くようになります。

苦難と引退

1993年1月場所には幕下へ陥落。その後も自分の相撲が取れず、三段目まで番付を下げてしまいます。同年9月場所を最後に、28歳という若さで引退を決意しました。引退後は、地元滋賀県草津市で相撲料理店「ちゃんこ大岳」を開店し、第二の人生を歩み始めます。また、1994年には、3年前に巡業先の神奈川県横須賀市で出会った元タレントの深野晴美さんと結婚しましたが、後に離婚しています。

主な成績

生涯成績：268勝224敗45休 勝率.545
十両成績：77勝79敗24休 勝率.494
現役在位：64場所
十両在位：12場所

各段優勝

十両優勝：1回（1991年11月場所）

大岳は、平成期において、十両優勝を経験しながら幕内昇進を果たせなかった唯一の力士です。昭和期には、1958年以降、栃泉（1983年5月場所）と秀ノ花（1988年5月場所）が同様のケースで引退しています。さらに、それ以前には、1957年11月場所に九州場所が本場所へ昇格した際、最初の優勝者となった佐賀光も幕内へ上がることなく引退しています。

改名歴

横江 英樹（よこえ ひでき）：1983年3月場所 - 1985年7月場所
大岳 宗正（だいがく むねまさ）：1985年9月場所 - 1993年9月場所

その他

大岳の相撲人生は、その才能と怪我との戦いでした。十両優勝という輝かしい実績を残しながらも、幕内への道は開けませんでした。しかし、引退後は相撲料理店を経営し、多くの人々に愛されるお店を築き上げています。彼の波乱万丈な人生は、多くの人々に勇気を与え続けています。

外部リンク

ちゃんこ大岳
負けて　我あり（11）土俵で学んだ人生 - ウェイバックマシン
大岳 宗正 - 相撲レファレンス

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