大島部屋

大島部屋の紹介

大島部屋（おおしまべや）は、日本相撲協会に所属する伊勢ヶ濱一門の相撲部屋です。1979年に設立され、以来数々の優れた力士を輩出してきました。特に2代目大島は部屋の発展に寄与し、数多くの弟子を育て上げました。また、モンゴルからの力士の受け入れにも力を入れ、その先駆けとも言える存在です。

歴史の概観

初代大島と部屋の設立

大島部屋の創設は1980年にさかのぼります。当初、立浪部屋に所属していた大関・旭國が年寄・2代大島として部屋を立ち上げ、新たに約10人の新弟子を迎え入れてスタートしました。2代大島はその後、多くの力士を育て、部屋は立浪一門の中核的存在へと成長しました。

モンゴル人力士の受け入れ

1992年には、モンゴルから6人の新弟子を受け入れたことが大きな転機となりました。これにより、旭鷲山や旭天鵬といった優秀な力士が誕生し、彼らは幕内でも活躍しました。特に旭天鵬は関脇に昇進し、その名を轟かせました。

政治界への進出

旭道山は1996年の衆議院議員総選挙に現役力士として出馬し、当選を果たしました。これは相撲界から政治界に進出する先駆的な事例となりました。さらに、旭鷲山も現役引退後、モンゴルの国会議員に選出されています。

大島部屋の閉鎖

2012年、2代大島が65歳を迎え、停年を迎えたため大島部屋は閉鎖されました。彼の後継者が引退を希望していたこともあり、部屋の存続は難しくなりました。ただし、大島の名跡は武蔵丸に引き継がれました。

友綱部屋預かり時代

大島部屋が閉鎖した後、全ての所属力士は友綱部屋に移籍しました。旭天鵬は友綱部屋で年寄・4代大島を襲名しましたが、すぐには部屋の再興を果たしませんでした。最終的に彼は友綱部屋を継承し、名跡を交換して再興の準備を進めました。

再興の過程

2022年1月27日の理事会にて、友綱部屋から大島部屋への改称が承認されました。これにより、2代大島の直弟子である6代大島によって、約10年ぶりに部屋が再興されることとなりました。部屋の看板も以前と同様のものを使用しています。

現在の動向

大島部屋は東京都墨田区に位置し、師匠として6代大島が活躍しています。今後の展望として、部屋が2023年10月に新たな場所へ移転予定であり、葛飾区との協定も締結されています。これに伴い、地域との連携を深めることが期待されています。

部屋の現所属力士には、旭大星託也や魁聖一郎などがいます。大島部屋は、相撲界において重要な役割を果たし続けていると言えるでしょう。

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