旭大星託也

旭大星 託也のプロフィール

旭大星 託也（きょくたいせい たくや）は、1989年10月18日に北海道旭川市で生まれ、現在は大島部屋に所属する大相撲力士です。本名は大串 拓也（おおぐし たくや）で、身長185cm、体重148.9kgです。彼の相撲のスタイルは、右前ミツからの攻めや突き押し、引き技を得意としています。

幼少期と相撲への道

幼少期の旭大星は、父親から空手を学びましたが、小学校2年生で地元のスポーツ少年団で柔道を始めます。2002年、旭川市立啓北中学校に進学しましたが、柔道部は無かったため野球部に参加し、柔道は地元の道場で続けることになりました。この頃、大島部屋からのスカウトも受けましたが、相撲にはあまり魅力を感じていなかったため入門は断りました。

高校では柔道部のエースとして活躍し、推薦入学の話も来ていましたが、進学には乗り気ではありませんでした。そんな折、再び大島親方からスカウトを受け、相撲に転向することを決意します。親からは「帰ってくる場所がない」との言葉を受けて上京し、初土俵を踏みました。新しい四股名「旭大星」は、母親の願いも込められています。

成長と試練

上京後は順調とは言えず、体重が増えない日々ですぐに厳しい稽古や生活に耐えきれず、一度は部屋から逃げ出したこともありました。しかし、体が成長するにつれて番付も上がり、2010年には初めて幕下に昇進。その後も順調に力士としてのキャリアを重ね、2014年には新十両に昇進しました。

2016年には初めての十両での2場所連続勝ち越しを果たし、勢いに乗ります。結婚も経験し、家庭も持つようになります。しかし、2021年には関取の地位を失うという苦しい状況に直面し、それ以降は休場が続き、2022年には序ノ口に陥落。この苦しい時期を経て、旭大星は力士として再起を目指します。

技術とスタイル

旭大星の相撲スタイルには、右前ミツからの攻めや突き押しが際立っていますが、体重が増加してからはスピードが落ちたとの指摘もあります。柔道の経験がある彼は、取り口にも多彩な技を持ち合わせていますが、最近は若手力士に対して押し負けてしまうことも目立つようになっています。

プライベートと人柄

旭大星は6人兄弟の上から2番目で、姉1人、妹3人、異母弟が1人います。母親とは中学2年生の時に亡くなり、その影響は今でも彼に深い思いをさせているようです。趣味はトレーニングで、漫画やゲームには興味がありません。入門前後は小食であったものの、徐々に体重が増加し、特に友綱部屋に移籍してからは食生活も改善されました。

また、子供たちとの交流を大切にし、巡業では子供に勝つことを選び、「プロは強いぞ」という意識を持たせたいと語っています。2023年には再び三段目での活躍も見せ、力士としての栄光を取り戻すために日々努力を続けています。

主な成績

2024年7月時点の通算成績は481勝429敗で、幕内成績は19勝23敗です。旭大星はそのキャリアを通じて数々の経験を重ね、今後の活躍が期待される力士の一人です。

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