大川ダム公園駅

大川ダム公園駅：歴史と自然が織りなす会津鉄道の駅

大川ダム公園駅は、福島県会津若松市大戸町に位置する会津鉄道会津線の駅です。その歴史は、国有鉄道時代の舟子信号場として始まり、時代の変遷とともにその姿を変えてきました。周辺には大川ダムや若郷湖が広がり、豊かな自然に囲まれた場所に位置しています。

歴史

1927年（昭和2年）11月1日：国有鉄道の舟子信号場として開業。
1968年（昭和43年）10月17日：舟子仮乗降場が開設。
1980年（昭和55年）12月1日：大川ダム建設に伴い現在地に移設。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となり、同時に舟子駅として駅に昇格。
1987年（昭和62年）7月16日：会津鉄道への転換と同時に大川ダム公園駅に改称。

舟子信号場から舟子仮乗降場への移行、そして駅への昇格、会津鉄道への転換と駅名改称。大川ダム公園駅は、時代の流れとともにその役割と名前を変えてきました。

駅構造

単式ホーム1面1線の地上駅で、無人駅です。簡素な待合室があるのみで、駅舎はありません。駅名標には「山河美し丘の道」と記されており、周辺の自然景観を象徴しています。

利用状況

会津鉄道によると、2016年度の1日平均乗車人員は3人でした。利用者は少ないものの、地域住民や観光客にとって重要な交通手段となっています。

駅周辺

駅は若郷湖の北東部に位置しており、周辺には人家は多くありません。直線距離では約2km北方に芦ノ牧温泉がありますが、駅からのアクセスはあまり良くありません。

大川ダム：駅名の由来ともなっている巨大なダム。周辺は公園として整備されており、自然を満喫できます。
若郷湖東公園：若郷湖畔に広がる公園。四季折々の自然を楽しめます。

舟子信号場・舟子仮乗降場の時代

舟子駅に昇格する以前の舟子信号場・舟子仮乗降場は、正式に認可されていないにもかかわらず客扱いをする、いわゆる「ヤミ駅」でした。時刻表にも記載されておらず、幻の駅として知られていました。

会津線旧線跡

会津線旧線は、大川ダム公園駅の上三寄駅側の手前辺りから分岐していました。一部の旧線跡は若郷湖の底に沈んでいますが、旧舟子信号場跡地は水没を免れ、太陽光発電施設の一部として利用されています。また、旧線トンネルの一部も残っていますが、安全上の理由から入り口は封鎖されています。

隣の駅

会津鉄道会津線

快速「リレー号」：通過
* 快速「AIZUマウントエクスプレス」、快速（無愛称の会津若松行き）、普通（「リレー号」含む）：芦ノ牧温泉駅 - 大川ダム公園駅 - 芦ノ牧温泉南駅

大川ダム公園駅は、その歴史と周辺の自然環境が魅力的な駅です。会津鉄道を利用の際は、ぜひ一度立ち寄ってみてください。

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