大巨人コンビ

大巨人コンビ：プロレス史に輝く夢のタッグ

大巨人コンビとは、日本の国民的プロレスラー、ジャイアント馬場と、フランス出身の超大物アンドレ・ザ・ジャイアントが、全日本プロレスで結成した伝説的なタッグチームです。1990年から1992年という短い期間ながら、その圧倒的な存在感で多くのプロレスファンを魅了しました。

結成の背景

身長209cmの馬場と、223cmのアンドレ。両者はその巨体から、それぞれが活躍していた時代から比較される存在でした。しかし、アンドレは新日本プロレスを主戦場としていたため、全日本プロレスの馬場との接点はほとんどありませんでした。1980年代後半、プロレス界の勢力図が変化する中で、全日本プロレスとWWF（当時）が提携関係を結んだことが、夢のタッグ実現への道を開きました。

夢の実現、そして伝説へ

1990年4月、「日米レスリングサミット」で馬場とアンドレはついにタッグを結成。WWF世界タッグ王者デモリッションを破り、その実力を見せつけました。この試合をきっかけに、アンドレは全日本プロレスを主戦場の一つとし、大巨人コンビは本格的に始動します。世界最強タッグ決定リーグ戦では、ジャンボ鶴田&田上明組、テリー・ゴディ&スティーブ・ウィリアムス組といった強豪を次々と撃破。しかし、馬場の負傷によりリーグ戦は無念の棄権となりました。

その後も大巨人コンビは、1991年の最強タッグにも出場。優勝争いに絡む活躍を見せました。1992年、アンドレの体調が悪化。同年12月4日の試合が、大巨人コンビとしての最後の試合となりました。通算成績は17勝2敗1分。

大巨人コンビの魅力

大巨人コンビは、タイトルを獲得したり、リーグ戦を優勝したりという実績はありません。しかし、その存在自体がプロレスの夢とロマンを体現していました。馬場とアンドレが並び立つ姿は、ファンに大きな感動を与え、試合は常にエキシビション的な要素を含みながらも、観客を熱狂させました。アンドレは全日本プロレス参戦時、かつてのヒールとしてのイメージを払拭し、笑顔を見せることも多くなりました。ファンもアンドレを温かく迎え入れ、両者の間には強い絆が生まれました。

プロレス界への影響

大巨人コンビは、短期間の活動ながらも、プロレス史に大きな足跡を残しました。二人の巨人が織りなす夢のタッグは、世代を超えて語り継がれています。また、アンドレが全日本プロレスに参戦したことは、国際プロレス時代の旧友との再会をもたらし、アンドレ晩年の大きな喜びとなりました。

まとめ

大巨人コンビは、プロレスファンにとって永遠の憧れです。ジャイアント馬場とアンドレ・ザ・ジャイアント。二人の巨人が見せてくれた夢と感動は、これからもプロレス史の中で輝き続けるでしょう。

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