大師前駅

大師前駅の概要

大師前駅（だいしまええき）は、東京都足立区西新井一丁目にある東武鉄道大師線の駅です。駅番号は「TS 51」として知られています。この駅は、地域の交通網において重要な役割を果たしており、周辺地域のアクセス向上に寄与しています。

歴史

この駅は1931年12月20日に開業されました。当初は西板線と呼ばれ、西新井駅と上板橋駅を結ぶこの路線の終着駅として利用されました。開業当初は、浅草雷門駅からの直通電車が2両編成で運行されていましたが、1945年には営業が一時停止されました。その後、1947年に営業を再開し、路線名も大師線に改称されました。

1970年代には現在地への移転が行われ、高架駅として新たなスタートを切りました。1991年には仮駅舎が使われ、高架化が完了しました。2012年には駅番号が付与され、その後も発車メロディの導入といった改良が続いています。

駅構造

大師前駅は単式ホーム1面1線を持つ高架駅であり、構造上は島式ホーム1面2線としても機能可能です。しかし、現在はスペースの都合により、1線は蓋で覆われています。駅は広い幅のホームを備えており、発車メロディには「Passenger」が使われています。

この駅はバリアフリーにも配慮されており、地上とホーム間をつなぐエレベーターや、上り専用エスカレーターが設置されています。また、医療機関や商業テナントが入居する駅ビルも併設されており、利用者には便利な施設が整っています。高架下には東武バスセントラルの営業所も併設されており、交通のハブとなっています。

駅の特徴

大師前駅は無人駅でありながら、東武鉄道の無人駅の中では最も多くの利用者を抱えています。自動改札や券売機は設置されておらず、乗車券の発券や改札は西新井駅で行う必要があります。正月などの繁忙期には臨時で職員が配置され、乗車券の販売が行われます。近い将来、駅の改札機能が強化される計画もあることが発表されています。

利用状況

2024年度の予測では、1日あたりの平均乗降人員は12,621人となっており、近年ではピーク時の半分ほどにまで減少しています。これは西方に開通した日暮里・舎人ライナーの影響もあると考えられています。

駅周辺

大師前駅の近くには、駅名の由来となった西新井大師（總持寺）があり、観光客や参拝者にとってのアクセスが良好です。また、近隣にはバス停留所が複数存在しており、東武バスセントラルなどが運行する路線があります。

その他の情報

2008年に開業した日暮里・舎人ライナーの西新井大師西駅は、大師前駅から約1.7キロメートル離れており、こちらよりも大師前駅の方が西新井大師へのアクセスが便利です。

このように、大師前駅は歴史的背景や便利な交通アクセスを持つ駅として地域に根付いています。

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