大手町フィナンシャルシティグランキューブ

大手町フィナンシャルシティ グランキューブ：歴史と現代が融合する複合施設

東京都千代田区大手町、かつて出羽庄内藩酒井家上屋敷があった歴史的な地に、現代のランドマークとしてそびえ立つのが大手町フィナンシャルシティ グランキューブです。オフィス棟と、世界的にも高い評価を受ける高級旅館「星のや東京」から構成されるこの複合施設は、単なるオフィスビルを超えた、多様な機能を備えた都市空間となっています。

再開発による誕生と先進的な機能

グランキューブは、「大手町一丁目第3地区第一種市街地再開発事業」によって誕生しました。以前この地には日本政策投資銀行などの建物が建っていましたが、都市再生特別地区の指定を受け、大規模な再開発が行われた結果、現在の姿となりました。

オフィス棟は、多くの企業の本社や事業所が入居する超高層ビルです。単なるオフィススペースの提供にとどまらず、企業の成長を支援するインキュベーション施設「グローバルビジネスハブ東京」も併設。50区画もの小割オフィスやイベントスペース、会議室などを提供し、特に成長企業のビジネス拡大をサポートしています。

さらに、災害への備えも万全です。電力と水の自立型システムを構築し、地震などの災害時でも、電力と上下水道機能を確保。BCP（事業継続計画）対策として、企業の安定的な事業運営を支える設計となっています。約700台収容の全自動機械式駐輪場も整備され、従業員の利便性も考慮されています。

「星のや東京」と大手町温泉

グランキューブに隣接して開業した「星のや東京」は、伝統的な日本旅館の雰囲気と現代的なデザインを融合させた、他に類を見ない宿泊施設です。最上階には、2014年にこの地で湧出したという「大手町温泉」の露天風呂があり、都会の喧騒を忘れ、ゆったりとくつろげる空間を提供しています。

主要テナント

グランキューブには、数多くの著名企業が入居しています。その一部を挙げると、三菱地所レジデンス、三菱地所リアルエステートサービス、ソニーフィナンシャルグループ、ソニー生命保険、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、野村総合研究所、協和キリン、協和発酵バイオ、DBJグループ各社、日本経済研究所、四国電力東京支社、あずさ監査法人など、多様な業種の企業が拠点を構えています。

歴史と未来の調和

江戸時代には出羽庄内藩酒井家上屋敷があったこの地は、歴史と伝統を感じさせる場所です。その歴史的背景と、先進的な設備とデザインを融合させたグランキューブは、単なるビルではなく、歴史と現代が調和した、新しい都市空間の象徴と言えるでしょう。2017年度グッドデザイン賞を受賞したことも、そのデザイン性と機能性の高さを証明しています。

大手町フィナンシャルシティ グランキューブは、企業活動の拠点として、そして都会のオアシスとして、これからも大手町の発展に大きく貢献していくことでしょう。

もう一度検索