大日本水産会

一般社団法人大日本水産会

一般社団法人大日本水産会（Japan Fisheries Association）は、1882年に設立された日本の水産業における重要な業界団体です。約400の会員が在籍し、水産業者、加工業者、流通業者など、さまざまな関連企業や団体が参加しています。元々、農林水産省の監督下にありましたが、現在は自律的に運営されています。

組織とリーダーシップ

現在の会長は枝元真徹氏で、副会長には複数の企業のトップが名を連ねています。マルハニチロ株式会社の池見賢、株式会社ニチレイの大櫛顕也、日本かつお・まぐろ漁業協同組合の香川謙二、全国漁業協同組合連合会の坂本雅信、全国水産卸協会の吉田猛、株式会社ニッスイの浜田晋吾の各氏が副会長に就任しており、専門的な意見を集めて水産業の振興に努めています。また、専務理事の髙瀨美和子氏や常務理事の長岡英典氏も組織の運営に重要な役割を果たしています。

歴史

この団体の歴史は1882年に遡り、その年の2月に創立されました。設立当初は小松宮彰仁親王を会頭として奉戴し、初代幹事長として品川弥二郎が選ばれました。1889年には水産伝習所（現在の東京海洋大学）の設立も支援しました。1909年には社団法人としての認可を受け、1955年には日中民間漁業協定に調印するなど、国際的な関係も築きながら活動を広げています。

特筆すべきは、1982年に創立百周年を迎えた際に、盛大な記念式典が開催されたことです。また、1994年には日本冷凍食品輸出組合と冷凍水産物輸出業務を引き継ぐ「輸出対策特別委員会」を設立し、国内外の水産物の取引促進を目指しました。

事業内容

大日本水産会は、水産業者の意見を国の政策に反映させることを主な活動の一つとしています。また、漁業に関連する国際会議や地域管理機関への支援を行い、NGOの立場から水産業の持続的な発展に寄与しています。さらに、漁船から消費者の食卓までの品質管理を向上させることを目指し、さまざまな取り組みを行っています。

歴代会長

この団体では歴代の会長が、さまざまな時代において水産業の発展に貢献してきました。初代の鍋島態道会長以降、平塚常次郎、高碕達之助、中部謙吉など、多くの著名な人物が歴任しています。最近では中須勇雄氏から白須敏朗氏に会長職が引き継がれ、現職の枝元真徹氏が会長を務めています。

まとめ

一般社団法人大日本水産会は、日本の水産業の発展を支える重要な団体です。水産業者が一丸となって国の政策に影響を与え、国際的な協定を結ぶことで、産業の振興に寄与する見込みです。今後も持続可能な水産業を目指して、さまざまな活動を展開していくことでしょう。

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