大東文化協会

財団法人大東文化協会について

財団法人大東文化協会は、1923年（大正12年）に設立された法人です。設立当初は、大東文化学院および大東文化学院専門学校（旧制専門学校）を運営しており、現在の大東文化大学の母体となっています。

この協会の設立は、衆議院議員であり実業家でもあった木下成太郎氏が中心となり、帝国議会衆議院本会議で「漢学振興ニ関スル建議案」が可決されたことがきっかけです。この建議案に基づいて、協会が設立されました。

設立に尽力した人々には、旧華族の関係者が多く含まれていました。そのため、歴代の協会会頭や、教育機関である大東文化学院の総長、幹部には旧華族出身者が多く、戦前の首相や閣僚経験者も数多く関わっています。

初代総長には元内閣総理大臣の平沼騏一郎（男爵）、初代会頭には鉄道大臣を務めた大木遠吉（伯爵）が就任しました。

現在、大東文化大学内には歴史資料館（アーカイブ）が設立され、「自校史教育」が展開されています。

関係者

設立当初から、多くの政財界の有力者が協会の運営や活動に関わってきました。以下に主な関係者の一部を挙げます。

宮澤裕（協会副会頭、衆議院議員）
山本悌二郎（協会副会頭、元農林大臣）
松平頼寿（貴族院議長、伯爵）
近衛文麿（賛同者、元内閣総理大臣、公爵）
酒井忠正（協会会頭、農林大臣、伯爵）
鵜澤總明（学院総長、貴族院議員、衆議院議員、東京裁判弁護団長）
藤山雷太（理事、貴族院議員、実業家）
大津淳一郎（貴族院議員）
渋沢栄一（評議員、実業家）

戦後も、以下の著名人たちが協会を支援しました。

岸信介（後援会長、元内閣総理大臣）
福田赳夫（副会長、元内閣総理大臣）
椎名悦三郎（副会長、通産大臣）
清瀬一郎（役員、衆議院議長）
松野鶴平（役員、参議院議長）
藤山愛一郎（役員、経済企画庁長官）
高碕達之助（役員、通産大臣）
石井光次郎（役員、通産大臣）
平島敏夫（第二代学長、参議院議員）
賀屋興宣（元大蔵大臣）
南条徳男（大学名誉総長、建設大臣）

これらの関係者からもわかるように、大東文化協会は設立当初から、政界、財界に大きな影響力を持つ人々によって支えられていました。このことは、協会が運営していた教育機関、ひいては現在の大東文化大学の発展にも大きく寄与したと考えられます。

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