大東村 (岡山県)

大東村（だいとうそん）

かつて岡山県久米郡に存在した村。昭和中期に短期間ながらその名を刻みました。現在の行政区分では、津山市の一部にあたります。具体的には、同市の一色（いっしき）、神代（こうじろ）、中北下（なかぎたしも）、南方中（みなみがたなか）、宮部上（みやべかみ）、そして宮部下（みやべしも）の各地域に相当します。村の成立過程において、大井町となる際に大字であった南方一色は一色と改称されました。

沿革

大東村は、昭和時代の戦時下に合併により誕生しました。その歴史は以下の通りです。

1943年（昭和18年）11月3日：久米郡に属していた大井東村（おおいひがしそん）と大倭村（おおやまとそん）が合併し、新たに大東村が発足しました。
1952年（昭和27年）8月1日：成立から約9年後、同じく久米郡に属していた大井西村（おおいにしそん）と合併。これにより大東村は廃止され、新たに大井町（おおいちょう）が誕生しました。

地区

廃止時点において、大東村を構成していた主な地区は以下の通りです。これらの地名は、現在も津山市内の地名として残されています。

神代
中北下
南方一色（後の大井町成立時に一色へ改称）
南方中
宮部上
宮部下

教育

村域内には、住民のための教育機関が設置されていました。

保育園

久米保育所

学校

中正小学校
久米中学校

交通

村の廃止当時、交通網は発展途上にありました。

鉄道

JR姫新線が村内を通過していましたが、域内に駅は設けられていませんでした。

道路

当時の計画にはあったものの、主要な道路整備は村が廃止された時点ではまだ完成していませんでした。

高速道路

中国自動車道が村域を通過し、利用者のための久米バスストップ（久米BS）が設けられています。

国道

国道181号線が村域を通過していました。

県道

以下の一般県道が村内を通っていました。

岡山県道159号久米中央線
岡山県道335号余野上久米線
岡山県道339号西一宮中北上線
岡山県道340号河本久米線

河川・山岳

村の自然環境を形成する河川や山岳も存在しました。

河川

久米川
神代川
宮部川

山岳

高見山
矢倉山

寺院・神社

村内には、人々の信仰を集める寺院や神社がありました。

寺院

正覚寺

神社

国司神社
久保神社
八幡神社
日吉神社（山王神社）
山尾神社

これらの情報は、当時の資料に基づいています。短い期間ではありましたが、大東村は現在の津山市の一部地域の歴史を語る上で重要な存在です。

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