大森ベルポート

大森ベルポート

大森ベルポートは、東京都品川区南大井に位置する複合施設です。いすゞ自動車の創立50周年記念事業の一環として、同社の本社と倉庫があった場所に、第一生命保険との共同事業によって建設されました。1996年9月に全体が竣工し、近隣にはいすゞ病院も新築されました。施設名称は、いすゞ自動車の「ベル」に由来しています。

特徴

羽田空港に近いため、建物の高さ制限があり、高層ビルを建設することができませんでした。そのため、4棟のビルを配置し、街区型の都市環境を形成しています。オフィスコンプレックスとしての魅力を高めるため、3棟のオフィスビルに囲まれた、広さ4200㎡、高さ40mの巨大なアトリウムが設けられました。このアトリウムは、イベントスペースとして活用され、様々な催し物が開催されています。

建物は、A・B・C・E館を第一生命保険が、D館をみずほ信託銀行が所有しています。管理運営は、第一生命グループの第一ビルディングが行っています。いすゞ自動車は2022年5月に本社機能を横浜市みなとみらい地区に移転しています。

主な施設

A館：地上18階・地下3階。オフィススペースとして利用され、かつてはいすゞ自動車本社がありました。現在は、日立製作所などの企業が入居しています。
B館：地上18階・地下3階。第一生命保険のテナントビルとして建てられました。1階と2階はレストランやショップ、その他の階はオフィススペースとして利用されています。日立製作所やボシュロム・ジャパンなどの企業が入居しています。
C館：地上3階。1階と2階はレストランやショップ、3階には「ベルギャラリー」があり、絵画展や写真展などが開催されます。その他の階はオフィススペースです。
D館：地上18階・地下3階。1階と2階はレストランやショップ、その他の階はオフィススペースとして利用されています。カナデビア東京本社、シンシア本社、内海造船東京支社などの企業が入居しています。
アトリウム：A館・B館・C館・D館に囲まれた1階のオープンイベントスペースです。コンサートなどのイベントが開催され、過去にはいすゞ自動車の新型車発表会も行われました。
南口広場：野外スペースで、「大森アメリカ村＆フリーマーケット」が定期的に開催されています。
E館：地上16階・地下2階。道路を挟んだ場所に位置し、オフィススペースとして利用されています。パナソニック カーエレクトロニクス本社やDCMホールディングス本社などの企業が入居しています。

ロケ地としての利用

アトリウムやギャラリー、屋外広場など、様々な場所が撮影スポットとして利用できるため、テレビドラマのロケ地としても頻繁に利用されています。

交通

鉄道：JR京浜東北線大森駅から徒歩3分、京急本線大森海岸駅から徒歩4分。
バス：京浜急行バスNTT大森バス停からすぐ。

所在地

各施設の郵便番号は〒140-0013です。

A館：東京都品川区南大井6-26-1
B館・C館：東京都品川区南大井6-26-2
D館：東京都品川区南大井6-26-3
E館：東京都品川区南大井6-22-7

参考文献

森喜則、今吉賢一『ビル紳士録』毎日新聞社、1992年。ISBN 4-62030885-4

外部リンク

大森ベルポート Omoribellport

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