大橋亦兵衛

大橋亦兵衛は、1884年（明治17年）2月11日に生まれ、1946年（昭和21年）10月16日に生涯を閉じました。彼は、大正から昭和時代戦前にかけて政治家として活躍し、同時に治水家としても重要な役割を果たしました。また、衆議院議員、静岡県会議長、静岡県磐田郡井通村長を歴任し、俳号として「天竜」を用いていました。

生い立ちと初期の活動

大橋亦兵衛は、大橋頼摸の長男として、現在の静岡県磐田市にあたる場所に生まれました。1912年（大正元年）に家督を相続し、その後、書籍業を営む傍ら、浜松中学校を卒業しました。彼は、地域社会への貢献を志し、井通村会議員、同村長を歴任しました。

県会議員から衆議院議員へ

1919年（大正8年）、大橋亦兵衛は静岡県会議員に当選し、政治家としてのキャリアを本格的にスタートさせました。1926年（大正15年）には、その手腕が認められ、静岡県会議長に選出されました。さらに、1928年（昭和3年）2月の第16回[[衆議院議員総選挙]]では、立憲政友会から静岡県第3区で出馬し、見事当選を果たし、衆議院議員として1期を務めました。

治水家としての貢献

大橋亦兵衛は、政治家としての活動と並行して、治水家としても地域に貢献しました。特に天竜川の治水事業に尽力し、天竜川東縁水防組合長を務めました。また、寺谷用水組合と旧社山水利組合を統合し、磐田用水連合会を組織する際には、その会長として指導的な役割を果たしました。彼の尽力により、地域の農業用水の安定供給が図られ、住民生活の向上に大きく貢献しました。

地域社会への貢献

大橋亦兵衛は、磐田郡会議員、静岡県参事会員、郡農会長、県農会幹事など、多くの役職を歴任し、地域社会の発展に貢献しました。彼の活動は、地域の農業振興やインフラ整備に大きく寄与し、地元住民からの信頼も厚かったです。また、寺谷用水の功労者として、平野睦則、鈴木正一と共に祀られています。

親族

父は大橋頼摸で、彼もまた衆議院議員として活躍しました。親子二代にわたり、政治の世界で地域に貢献したことは特筆に値します。

大橋亦兵衛は、政治家、治水家としての卓越した能力に加え、地域社会への深い愛情と献身的な活動を通じて、多くの人々に敬愛されました。彼の功績は、今もなお地域に深く根付いており、その名は後世に語り継がれています。

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