大江千里のLive Depot

『大江千里のLive Depot』は、2001年4月5日から2007年9月27日までTOKYO FM（関東ローカル）で放送されていた音楽番組です。

司会は大江千里が務め、TOKYO FM HALLからの臨場感あふれる生放送でお届けしていました。番組の核となるのは、毎週一人または一組のアーティストをゲストに迎え、生のライブパフォーマンスを披露するというものでした。

番組は大きく分けて、ゲストのライブを披露する前半と後半、そして大江千里とゲストによる「セッションタイム」とトークで構成されていました。特に「セッションタイム」は、大江千里のピアノ伴奏に乗せて、大江とゲストがそれぞれ選んだ楽曲を歌うという、ここでしか見られない貴重な時間でした。

数々の名セッションが繰り広げられ、中にはCD化されたものもあります。例えば、岩崎宏美は越路吹雪の「愛の讃歌」を、mihimaru GTは平松愛理の「部屋とYシャツと私」を大江千里とのセッションで披露し、大きな反響を呼びました。また、西田敏行の「もしもピアノが弾けたなら」をカバーしたり、大江千里が岩崎宏美に「哀しみの環状線」や「始まりの詩、あなたへ」といった楽曲を提供するなど、音楽的な交流も生まれています。

番組に出演したアーティストは、延べ300組にも上ります。まだブレイク前だったコブクロが出演していたり、fra-foaのボーカル三上ちさこがライブ終了後に感極まって涙する一幕があったり、現在は宮崎のローカルタレントとして活躍する児玉美代が0930時代に出演し、代表曲「山田君」で大江千里とセッションするなど、様々なドラマが生まれていました。

地上波ラジオでの放送後には、ブロードバンドによる生放送や、TOKYO MX（録画による時差放送）でも放送されました。これらの放送には、TOKYO FMの系列会社であるTFMインタラクティブが関与していました。

『大江千里のLive Depot』は、音楽ファンにとっては見逃せない番組であり、多くのアーティストの才能を垣間見ることができた貴重な機会でした。

もう一度検索