大清水さち

大清水 さち

日本の漫画家、大清水さちは、北海道に生まれ、12月28日を誕生日とする女性漫画家です。血液型はA型。彼女のキャリアは多岐にわたり、特にSFやファンタジー作品で知られています。

漫画家を志す上で、石ノ森章太郎氏から大きな影響を受けたと本人が語っています。プロの漫画家としての道を歩む前に、1991年には「冒険少年ナン」という作品で第1回ビッグルーキー大賞の佳作を受賞しており、早くからその才能の片鱗を見せていました。

商業誌デビューを果たしたのは1992年、スクウェア・エニックス（当時はエニックス）発行の『フレッシュガンガン』春号に掲載された『TWIN SIGNAL』でした。この作品はその後、『月刊少年ガンガン』での連載へと繋がり、彼女の代表作となります。高度に発達したロボットが登場するSF作品であり、単行本は全19巻が刊行される人気シリーズとなりました。後には朝日ソノラマから全11巻の新装版も発行されており、根強い人気が伺えます。

『TWIN SIGNAL』の世界は広がりを見せ、『月刊ガンガンWING』では『TWIN SIGNAL外伝 呪われし電脳神［モイラ］』が連載され、全2巻の単行本となりました。また、2019年からはART Streetにて『TWIN SIGNAL Biennial』として、新たな展開がウェブ上で連載されています。

その他の代表作として、スクウェア・エニックス発行の『月刊Gファンタジー』に連載されたファンタジー作品が挙げられます。一つは、謎めいた人形を巡る物語『マリオノール・ゴーレム』（単巻）。もう一つは、不思議なオーベルジュを舞台にした『オーベルジュ ろわぞぶりゅ』（上下巻）です。これらの作品からも、SFに留まらない多様な世界観を描き出す彼女の力量がうかがえます。

これまでに発表された作品には、スクウェア・エニックスの他、KADOKAWA（旧富士見書房）発行の『月刊ドラゴンジュニア』に掲載されたものの単行本化されていない『緑波島冒険譚』や、自主出版の『屠竜神譜』などもあります。また、講談社発行の『ヤングマガジンサード』では、ヤス氏が漫画を担当する形で『腐らんす日記』が2014年から連載され、全2巻が刊行されています。こちらは日常を綴ったエッセイ風の作品です。

漫画制作においては、かつて白石琴似氏がアシスタントを務めていた時期もありました。現在もART Streetでのウェブ連載や、X（旧Twitter）、pixivといったプラットフォームを通じて精力的に活動を続けており、ファンとの交流も行っています。

緻密なメカニック描写や、登場人物の心情を丁寧に描くことに定評があり、特にロボットと人間との関わりを描いた『TWIN SIGNAL』シリーズは多くの読者に愛されています。ファンタジー作品においても、独特の雰囲気を持つ世界観を構築し、読み応えのある物語を提供しています。長年にわたり第一線で活躍し、その独創的な作品世界で多くの読者を魅了し続けている漫画家です。

外部リンク

MANMADE/ウェブリブログ
さち - pixiv
* 大清水さち (@sachishimizu) - X（旧Twitter）

※リンク先URLは提供情報にないため省略しています。

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