大湊バイパス

大湊バイパスは、青森県むつ市の市街地を迂回し、交通の円滑化を図ることを目的とした国道338号のバイパス道路です。ここでは、その概要、開通状況、未開通区間の現状、そして今後の見通しについて詳しく解説します。

概要

起点: 青森県むつ市田名部前田（国道279号むつバイパス交点）
終点: 青森県むつ市桜木町（予定）
車線数: 2車線

現在、むつ市田名部前田から大湊浜町、および桜木町内の一部区間が供用されています。このバイパスは、むつ市の交通渋滞緩和と地域経済の活性化に貢献することが期待されています。

開通状況

2000年には栗山トンネルが竣工し、むつ市田名部前田から大湊浜町までの区間が開通しました。これにより、市街地を通過する交通がバイパスに分散され、一定の交通改善効果がもたらされています。

未開通区間の現状

桜木町から大湊浜町までの区間は、大湊II期バイパスとして事業が進められています。この区間はさらに、1工区、宇曽利バイパス、2工区と区分されています。

宇曽利バイパス: 市道スキー場線から市道釜臥線までの区間は既に供用されています。
1工区: 用地取得が完了し、優先的に整備が進められています。
2工区: 筆界未定地や共有地等の一部の用地において、土地収用法による手続きが行われており、2024年度の完了が予定されています。

当初、大湊II期バイパスは平成26年度の開通が予定されていましたが、建設予定地の所有者不明などが原因で用地買収が難航し、未開通区間の着工・供用の見通しは立っていません。用地取得の遅れが、バイパス全体の完成を遅らせる大きな要因となっています。

今後の見通し

1工区については用地取得が完了しているため、今後の整備が期待されます。2工区についても、土地収用法による手続きが2024年度に完了予定であることから、その後の進展が期待されます。しかし、バイパス全体の完成時期については、依然として不透明な状況が続いています。

課題

大湊バイパスの建設における最大の課題は、用地取得の遅れです。特に、未開通区間においては、建設予定地の所有者不明や共有地の問題などが複雑に絡み合い、用地買収が難航しています。これらの問題解決のためには、関係機関との連携強化や、地域住民への丁寧な説明が不可欠です。

まとめ

大湊バイパスは、むつ市の交通円滑化に重要な役割を果たすことが期待される道路です。一部区間は既に開通していますが、未開通区間の用地取得難航が課題となっています。今後の用地取得の進捗と、それに伴う建設工事の進展が、バイパス全体の完成を大きく左右することになるでしょう。

関連項目

下北半島縦貫道路
東北地方の道路一覧
* 日本のバイパス道路一覧

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