大湊分屯基地

航空自衛隊 大湊分屯基地

航空自衛隊大湊分屯基地は、青森県むつ市大湊に所在する三沢基地の分屯基地です。釜臥山の山頂付近とその麓に施設が位置しており、第42警戒隊が配置されています。分屯基地司令は、第42警戒隊長が兼務しています。

所在地と施設

所在地: 青森県むつ市大字大湊字大近川44
レーダーサイト: 釜臥山頂上付近（北緯41度16分44秒 東経141度7分11秒）
庁舎・官舎: 麓（北緯41度15分11秒 東経141度7分43秒）

山頂のレーダーサイトと麓の庁舎・官舎は専用道路で結ばれています。

第42警戒隊の任務

第42警戒隊は、北部航空警戒管制団の傘下部隊として、以下の任務を遂行しています。

対空警戒・監視
要撃管制

2021年7月1日に警戒群から警戒隊に改編されました。

レーダーサイトの変遷

弾道ミサイル発射警戒のため、かつて使用されていたJ/FPS-2|J_FPS-2レーダーは平成19年度に撤去され、平成22年度にはJ/FPS-5|J_FPS-5レーダー（通称：ガメラレーダー）に更新されました。この新型レーダーは、より高度な警戒監視能力を備えています。

沿革

1954年（昭和29年）8月：アメリカ空軍が大湊に対空レーダーを設置。
1955年（昭和30年）2月：北部訓練航空警戒隊大湊派遣隊が移駐、訓練を開始。
1960年（昭和35年）6月：アメリカ空軍よりレーダー運用が移管され、施設も大蔵省から防衛庁へ移管。
1961年（昭和36年）7月15日：北部訓練航空警戒隊が北部航空警戒管制団に改編。同時に大湊派遣隊が第42警戒群に改編。
1976年（昭和51年）9月6日：ベレンコ中尉亡命事件が発生。この際、低空飛行で進入してきたMiG-25戦闘機を捕捉できなかったことが、東奥日報の取材で報じられています。
1980年（昭和55年）12月：J/FPS-2|J_FPS-2レーダー導入。
2011年（平成23年）7月：J/FPS-5|J_FPS-5レーダーが運用開始。
2021年（令和3年）7月1日：第42警戒群が第42警戒隊に改編。

配置部隊

北部航空方面隊隷下

北部航空警戒管制団
第42警戒隊
隊本部
基地業務小隊
監視管制小隊
通信電子小隊

関連項目

航空自衛隊の基地一覧
釜臥山
津軽海峡
大湊基地

外部リンク

航空自衛隊第42警戒隊

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