大狩部駅

大狩部駅（廃駅）

大狩部駅は、かつて北海道新冠郡新冠町に位置し、JR日高本線にあった駅です。1958年に開業しましたが、2021年の鵡川駅 - 様似駅間の廃止に伴い、その歴史に幕を閉じました。

歴史

1958年7月15日：国鉄日高本線の大狩部駅として開業。当初から駅員は配置されておらず、旅客のみを取り扱う駅でした。
1987年4月1日：国鉄分割民営化により、JR北海道の駅となりました。
2015年1月8日：厚賀駅 - 当駅間の高波被害により列車の運行が休止。
2015年2月21日：代行バスの待合場所が、駅前から国道235号沿いのバス停付近に変更されました。
2021年4月1日：鵡川駅 - 様似駅間の廃止に伴い、廃駅となりました。

駅名の由来

駅名は所在地名に由来します。地名はアイヌ語に由来するとされ、「オカリペ（o-kari-pe）」（川尻・曲がっている・もの〔川〕）に由来するという説があります。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。ホームは線路の北東側に位置し、転轍機を持たない棒線駅でした。無人駅で駅舎はありませんでしたが、待合所がありました。待合所はコンクリートブロックを積み重ねただけの簡素な建物で、扉や窓はありませんでした。トイレは工事現場用の仮設便所でした。ホームは海のすぐそばにあり、崖の中腹に張り付いたような形状をしていました。ホームの有効長は30mでした。駅名標の隣には、テレビドラマのロケ現場であったことを示す案内板が立っていました。

駅周辺は海風が非常に強く、線路際には木の杭と廃タイヤで支えられた木塀が作られていました。

利用状況

（省略）

駅周辺

駅は海岸線の丘陵地帯の高台に位置し、ホームからは太平洋を望むことができました。線路の路盤は侵食されやすく、落石なども発生しやすい場所でした。

国道235号
海馬岩（とどいわ） - 駅の沖合い約2.0kmに位置する岩場。かつてはトドが多く生息していましたが、1965年に自衛隊が砲撃によりトドを退治してからは見られなくなりました。
御野立所行啓記念碑 - 駅附近にあります。
道南バス「大節婦」停留所

その他

代行バス大狩部高台乗降場
2018年11月には、代行バスの乗降場所として「大狩部高台」が設けられました。ただし、廃止直前の2020年時点では、JR北海道のホームページ等には記載されていませんでした。

ロケ地

ホームに案内板が立っているテレビドラマは、『女囚～塀の中の女たち』（1997年、TBS系列、主演・泉ピン子）です。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

日高本線

厚賀駅 - 大狩部駅 - 節婦駅

脚注

注釈

出典

JR北海道
北海道運輸局

関連項目

* 日本の鉄道駅一覧

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