大田阿斗里

大田 阿斗里について

大田阿斗里（おおた あとり）は、1989年8月12日生まれの日本の警察官で、警視庁第四機動隊に所属しています。彼はかつてプロ野球選手として活動し、2008年から2016年にかけて主に投手として活躍しました。右投右打の選手であり、プロ野球選手引退後も警視庁の硬式野球部に在籍し、野球との関わりを持ち続けました。

経歴

プロ入り前

大田は沖縄で生まれ、3歳までそこに住んでいましたが、その後東京に引っ越しました。地元の江戸川区の軟式野球連盟で野球を始め、小学5年生で投手としての道を歩みます。彼は江戸川区選抜として世界大会にも出場し、才能を示しました。その後、進学した帝京高等学校では、甲子園に3回出場し、特に2007年春のセンバツでは大会史上2位タイとなる20奪三振を記録しました。しかし、故障に苦しむことが多く、最終的にはエースナンバーを失うこととなりました。高校卒業後、横浜ベイスターズ（現在の横浜DeNAベイスターズ）からドラフトで3巡目指名を受け、プロ入りが決まりました。

横浜・DeNA時代

プロ入り初年度の2008年は、主に二軍で過ごしましたが、9月には一軍デビューを果たしました。以降の数年間は振るわず、2015年には1軍登板のチャンスもありませんでした。特に、彼のデビューから初勝利までの10連敗は、精神的なストレスから球速が大きく低下する要因となりました。それにもかかわらず、2013年には一軍初勝利を収めることができ、その後も徐々に成績を上げていきました。

オリックス時代

2016年にオリックス・バファローズに移籍し、春季キャンプで育成選手として契約されました。後に支配下登録を受けるも、一軍登板は1試合のみとなり、同年10月に戦力外通告を受けました。その後のトライアウトでは速球を計測し、アピールを続けましたが、チャンスを得られず不運が続きました。

警察官としてのキャリア

プロ野球選手としてのキャリアに一区切りをつけた後、大田は2017年に警視庁に警察官として採用されることになりました。彼は警察学校を卒業後、武蔵野署地域課に配属されました。警察官としての職務を全うしながら、警視庁硬式野球部に籍を置いて運動も続けました。大規模イベントの警備にも従事し、2023年には野球部を勇退しました。

選手としての特性

大田の平均球速は約143km/hで、最速151km/hのストレートを投げる能力がありました。その他にもスライダーやフォークボールなど多彩な球種を持っていました。彼のデリケートな性格が、初登板からの連敗に影響していたことが彼自身の振り返りの中で語られています。

プライベート

大田という名前は、スズメ目アトリ科の小鳥に由来し、父親が野鳥の撮影を趣味としていることから名付けられました。2人の姉も同様に鳥の名前が付けられており、家族は野生にちなむ名付けをしています。彼は地元チームで背番号58を付け、その愛称も「ハマのゴーヤー」として親しまれました。

結論

大田阿斗里は、プロ野球選手から警察官へのユニークなキャリアチェンジを遂げた注目すべき人物です。彼の経歴からは、スポーツマンとしての活躍や社会人としての新たな道を歩む力強さが伝わります。

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