大町 (秋田市)

秋田市大町：歴史と文化が息づく歓楽街

秋田県秋田市に位置する大町は、一丁目から六丁目までの6町で構成される地区です。北は保戸野通町、北西は保戸野鉄砲町、西は旭北栄町・旭北寺町、南は旭南、東は旭川を挟んで南通亀の町・中通・千秋明徳町と隣接しています。郵便番号は010-0921。

概要

大町は、県内随一の歓楽街である川反（かわばた）を擁し、かつては秋田ニューシティが存在するなど、商業の中心地として栄えてきました。その歴史は古く、寛永年間（1624年 - 1643年）に久保田城の外町（町人町）として、土崎の商人を強制的に移住させて成立したことに始まります。当初は新町と呼ばれていました。

大町は、特定の商品を独占販売できる特権を有した家督町としての地位を確立し、両替商や諸上納役所も設置されました。しかし、1886年（明治19年）には、川反四丁目から出火した俵屋大火が発生し、寺内村まで飛び火して3,554戸が焼失、17名が死亡するという甚大な被害を受けました。

学校と施設

現在、大町には以下の教育機関や施設があります。

高等専修学校秋田クラーク高等学院
東海林太郎音楽館
ギャラリー

過去には、秋田女子技芸学校、田中女学校、児玉女学院などが存在しましたが、現在は廃止されています。

著名な出身者と居住者

大町は、多くの著名人を輩出してきました。

出身者

青江舜二郎 (劇作家)
オリエ津阪 (俳優)
勝平得之 (版画家)
千蒲善五郎 (石油開発者)
辻吟次郎 (実業家)
辻兵吉 (3代目) (実業家)
辻兵吉 (5代目) (実業家)
辻兵太郎 (実業家)
富樫総一 (労働官僚)
中山善三郎 (ジャーナリスト)
那波祐生 (感恩講創始者)
本間金之助 (3代目) (実業家)
吉川五明 (俳人)
鷲尾よし子 (婦人運動家)

居住者

辻兵吉 (2代目) (実業家)
成田直衛 (代議士)
本間金之助 (2代目) (実業家)

大町は、歴史的な背景と文化的な豊かさを兼ね備えた魅力的な地区です。歓楽街としての賑わいだけでなく、歴史を辿り、文化に触れることで、大町の新たな魅力を発見できるでしょう。

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