大畠美咲

大畠美咲（おおはた みさき）

日本の元女子プロレスラー、大畠美咲は、1989年1月5日に生まれました。2006年のデビューから2018年の引退まで、約12年間にわたり活躍。個性的なファイトスタイルとユニークなキャラクターで、国内外のリングで多くのファンを魅了しました。

プロレスラーへの道のり

高校時代に不登校や引きこもりを経験した大畠選手。「この状況を脱し、自立したい」「人前に立てる仕事に就きたい」という強い思いが、彼女をプロレスの世界へと導きました。インターネットで見つけたJDスター女子プロレスのオーディションに合格したことが、そのキャリアの始まりとなりました。

2006年12月10日、新木場1stRING大会で松本浩代選手を相手にプロデビューを果たしました。

所属団体とキャリア展開

JDスター活動停止後はエスオベーションへ移籍し、キャリア初のタイトルとなるJWP認定ジュニア王座およびPOP王座を獲得。その後、フリー期間を経てZABUN所属となり、プロレスリングWAVEを主戦場として団体の中心選手へと成長。2015年からはWAVEとOSAKA女子プロレス兼任となりました。

タッグとシングルの実績

大畠選手はタッグ戦線で目覚ましい活躍を見せ、「3S」としてSHIMMERタッグ王座を獲得。日本人タッグとしては初の快挙でした。また、様々なパートナーと組んでWAVE認定タッグ王座やインターナショナル・リボンタッグ王座など、国内主要団体のタッグタイトルを複数獲得しました。

シングルプレイヤーとしても高く評価され、2013年には「Catch the WAVE」で優勝し「波女」に。さらに、WAVEのシングル最高峰であるRegina di WAVE王座を三度戴冠するなど、名実ともにWAVEの看板選手として団体を牽引しました。ユニークな世界コスプレ級王座の初代王者にも輝いています。

個性溢れるキャラクター

大畠選手の魅力は、そのユニークなキャラクターです。試合中にバラの鞭を用いたり、コスチューム交換といった遊び心を見せました。高校時代の引きこもり経験も隠さず個性として発信。多団体参戦時には、自身の「妹」とされる杜野都や、そっくりキャラクターの三崎グリ子、覆面レスラーであるMI・SA・KIやヤッペーマン3号としてもリングに上がるなど、変幻自在なキャラクターも大きな特徴でした。

主な得意技

代表的な得意技は、変形のスープレックス「スカイブルー・スープレックス・ホールド」、変形逆打ち「ブルーダリア」、前村早紀選手伝承の「花マルどっかん」、ユニークな「逆逆エビ固め」などがあります。

リング外での貢献と引退

2013年8月にはZABUNの人事部長に昇格し、プロレスリングWAVEのマッチメイクを担当するなど、リング外でも運営に貢献しました。

プライベートでは、2018年5月に大石真翔選手との結婚を発表。同年12月29日、約12年にわたるプロレスラー人生に幕を下ろす引退試合を後楽園ホールで開催しました。波乱万丈な人生経験をリング上で表現し、確かな実力と個性的な魅力をもって、大畠美咲は女子プロレス界に強い印象を残しました。

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