インターナショナル・リボンタッグ王座

インターナショナルリボンタッグ王座

インターナショナルリボンタッグ王座は、女子プロレス団体「アイスリボン」が管理・認定するタッグ王座です。この王座の大きな特徴は、女子選手同士のタッグに加えて、男子選手を含むタッグチームにも挑戦資格が与えられている点です。

歴史

この王座は2007年に創設されました。その際、かつてNEO女子プロレスが管理していた北沢タッグ王座のチャンピオンベルトが引き継がれました。初代ベルトは、王者が自由に装飾を施すことができるというユニークな特徴を持っていました。

初代王座決定トーナメントは、2007年4月4日にNEO女子プロレスとの合同興行「NEOリボン」で開催され、4チームが参加しました。トーナメントを制したタニー・マウス＆宮崎有妃組が初代王座を獲得しました。初代王者の初防衛戦では、趙雲子龍とトッチャン・チャンの男子タッグが挑戦するという、この王座ならではの試合が行われました。

歴史の中では、他団体のタッグ王座との統一戦も実施されています。2009年12月13日、JWP女子プロレスの大会において、当時の王者、米山香織＆さくらえみ組が、JWP認定タッグ王座およびデイリースポーツ認定女子タッグ王座を保持していた日向あずみ＆輝優優組と統一戦を行いました。この試合に勝利した日向＆輝組により一時的に王座は統一されましたが、日向選手の引退に伴い統一王座は返上され、再びそれぞれの王座決定戦が行われることとなりました。

王座戦の形式も多様化しています。2010年5月3日の後楽園ホール大会「ゴールデンリボン」では、王座史上初の3WAYマッチ形式でのタイトルマッチが開催されました。加えて、この試合はハードコアリボンルールも併用される特殊な形式でした。

チャンピオンベルトもリニューアルが行われています。2011年には2代目のベルトが製作され、同年2月6日の名古屋大会でお披露目されました。

特筆すべき王者として、2012年8月19日に第27代王者となった、つくし＆くるみ組が挙げられます。彼女たちは松本都＆新田猫子組を破って王座を獲得しましたが、戴冠時つくし選手14歳、くるみ選手12歳であり、タッグチーム合計年齢が当時26歳と、2018年末時点においても最年少タッグ王者チームの記録を保持しています。

再び他団体王座との統一を目指した動きとして、志田光＆藤本つかさ組がREINA世界タッグ王座を獲得した後、2012年11月25日の名古屋リボン大会で両王座の統一トーナメントが開催されました。このトーナメントを制したマッスルビーナス（志田光＆藤本つかさ組）が2冠王者となりました。この統一トーナメントに限り、通常のルールとは異なり、引き分けでも王座防衛となる特例が設けられました。マッスルビーナスは2冠王者として防衛戦を行いましたが、2013年5月27日付でREINA王座のみを返上し、インターナショナルリボンタッグ王座は引き続き保持しました。

ベルトはさらにリニューアルされています。2017年10月29日には、アイスリボンのロゴが入った新しいチャンピオンベルトが登場し、現在まで使用されています。

インターナショナルリボンタッグ王座は、男子も挑戦可能な門戸の広さ、ユニークなベルトの伝統、そして歴史に残る様々なドラマを通じて、アイスリボンのタッグ戦線における重要な位置を占め続けています。この王座を巡る戦いは、これからも多くのファンを魅了するでしょう。

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