大矢馬太郎

大矢馬太郎（おおや うまたろう）の生涯

大矢馬太郎は1870年7月24日に盛岡市馬場町で生を受けました。彼はその後、伯父の中村俊太郎のもとで育ち、養子として大矢五蔵に迎え入れられました。彼の人生は、明治から昭和にかけての日本の変革の中で一貫して公共のために尽力してきたものでした。

学業と早期のキャリア

1898年、馬太郎は岩手県中学校（現在の岩手県立盛岡第一高等学校）を卒業しました。卒業後は盛岡市の参事会員を務め、地域社会への貢献を開始しました。その後、1907年に盛岡市長に就任し、3年間その職にありました。市長としては様々な公共政策に着手し、地域の振興に尽力しました。

政治家としての活動

1910年には盛岡市長の職を退き、その後岩手県会議員や参事会員、盛岡市議会議員、議長を経て、1916年に貴族院の議員に当選しました。在任中は地域の発展に貢献し、1917年には再び盛岡市議会議員に選出され議長にもなりました。1920年には衆議院議員としても活躍し、1期務めました。

馬太郎は1920年の衆議院議員選挙で、当時の総理大臣原敬の急逝による補欠選挙で当選したことが目を引きます。彼は立憲政友会に所属し、議会活動を通じて地域の声を国政に届けるため尽力しました。

市長としての再任と晩年

1934年に盛岡市長に再任された馬太郎は、その晩年を地域貢献に捧げました。市長職中に多くの公共事業に着手し、地域の発展を促進しました。しかし、彼は1939年に死去し、初となる盛岡市葬が執り行われました。彼の死は地域にとって大きな損失であり、多くの市民が彼の功績を悼みました。

家族と親族

大矢馬太郎は多くの親族を持っており、養子には大矢半次郎、娘婿には天文学者の及川奥郎がいます。及川奥郎の兄である及川古志郎は海軍の軍人として活躍しました。馬太郎の家族は、彼の業績と意志を受け継ぎ、今も地域社会に影響を与えていると言えるでしょう。

参考文献

• - 『衆議院要覧 下巻』衆議院事務局、1923年
• - 『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年
• - 『全国市長銘鑑: 自治制実施五十周年記念』帝国自治協会、1938年
• - 『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』衆議院事務局、1940年
• - 『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年

このように、馬太郎の生涯はその地元盛岡において大きな足跡を残し、彼の公私にわたる活動は現在でも地域の人々に評価されています。

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