大縄場大橋

大縄場大橋の概要

大縄場大橋（おおなわばおおはし）は、岐阜県岐阜市の長良川に架かる主要な道路橋です。この橋は、岐阜市とその周辺地域を結ぶ岐阜関ケ原線（岐阜県道53号岐阜関ケ原線）の重要な部分を形成しています。具体的には、岐阜市から本巣郡北方町や本巣市、揖斐郡大野町、安八郡神戸町、揖斐郡池田町方面へ続く幹線道路の役割を果たしています。

橋の左岸側には、既存の道路があり、そのために取付道路がループ構造の高架橋として設計されています。このように構造的な工夫がされていますが、それは長良川の左岸側と既設道路との距離が短いため、まっすぐな接続が困難だったためです。

橋の計画と建設

大縄場大橋は、1971年（昭和46年）の計画当初から設計に着手されました。しかし、長良川の左岸側の橋の接続部分について地元住民の反対運動が起こり、用地の買収交渉で時間がかかりました。そのため、右岸に位置する島地区の土地区画整理事業も遅延し、全体の進行が著しく遅れたのです。その結果、都市計画が決定された1974年から実際の設計・買収までに約10年が経過しました。

1986年度には工事が開始され、1991年度に竣工。翌年の1992年12月6日に供用が開始されました。当初は「清流大橋」という仮称で計画されていましたが、地元の要望により橋の正式名称は「大縄場大橋」となりました。この名前は、橋の左岸部分に由来します。また、「清流大橋」という名称は、別の場所の橋に使用されています。

構造と特性

大縄場大橋は、278.8メートルの本橋部分と、右岸と左岸それぞれの取付け構造を持ち、総延長は988.9メートル、幅員は20.9メートルから34.0メートルです。この構造の総事業費は約83億6000万円とされており、施工は「島土地区画整理事業」に基づいて進められました。

橋の技術的仕様

• - 主な延長: 本橋278.8メートル、左岸側の高架橋211.281メートル
• - 幅員: 車道はそれぞれ7.25メートル×2、歩道は2.25メートル×2
• - 橋梁形式: 3径間連続PCホロースラブ橋×2連、単純合成箱桁など

支間について

• - 3径間連続PCホロースラブ橋部分: 支間は75.0メートル
• - 単純合成箱桁部分: 支間は57.2メートルなど

この橋の設計や工事では、鋼管杭基礎やニューマチックケーソン基礎が用いられ、強固な安定性を確保しています。

周辺環境

大縄場大橋の北側には、岐阜県立岐阜高等学校が位置しています。また、橋は地域の交通網に重要な役割を果たしており、周辺地域の発展に貢献しています。

表彰歴

1995年には岐阜市都市美創出賞を受賞しており、地域の景観に寄与する存在として評価されています。大縄場大橋は、ただの交通路に留まらない、地域の象徴としても君臨しています。

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