大船山 (大分県)

大船山

大船山（たいせんざん）は、大分県竹田市、旧久住町に位置し、九重連山を形成する火山の一つです。標高は1,786mで、九重連山の東部に位置する大船山系の主峰として知られています。この山系は、北大船山などとともに山塊を形成し、坊ガツルを挟んで西側の久住山、三俣山などの久住山系と対峙しています。

地理的特徴

大船山は、九重連山の主要峰の一つであり、標高も久住山などとほぼ同じ高さです。九重連山の山開きは、久住山と大船山で交互に行われるのが恒例となっています。山頂近くには、御池（おいけ）、米窪、段原という3つの火口跡が存在し、その中でも御池は美しい円形の火口湖として知られています。

自然

山腹には、ミヤマキリシマの群落が広がり、この美しい景観は「大船山のミヤマキリシマ群落」として国の天然記念物に指定されています。ミヤマキリシマの開花時期には、山全体がピンク色に染まり、多くの登山者や観光客を魅了します。

歴史

大船山の中腹、標高約1,400mの地点には、岡藩3代藩主である中川久清（入山公）の墓である入山公墓があります。この墓は、「岡藩主中川家墓所」の一部として、1997年に国の史跡に指定されました。歴史的にも重要な場所として、多くの人々に訪れられています。

登山

大船山は、登山愛好家にとって人気の山であり、多くの登山ルートが存在します。山頂からの眺望は素晴らしく、周囲の山々や坊ガツルの雄大な景色を一望できます。特に紅葉の時期やミヤマキリシマの開花時期には、その美しさが際立ちます。

まとめ

大船山は、その美しい自然景観と歴史的背景から、多くの人々にとって魅力的な山です。九重連山を代表する山の一つとして、これからも多くの登山者や観光客に愛され続けるでしょう。

脚注

* 九重山 気象庁

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