大谷主水

大谷 主水

大谷 主水（おおたに もんど）は、1980年7月18日に宮崎県宮崎市で生まれた、日本の俳優およびモデルです。かつてはテコンドー選手として活動しており、現在は夢多（モンド）という芸名でも広く知られ、主に台湾を拠点に活躍しています。日本での所属事務所はグランディア、台湾ではpace model internationalに所属しています。

アスリートとしての軌跡

宮崎大学教育文化学部附属中学校、日向学院高等学校を経て、大東文化大学に進学しました。大学ではテコンドー部に所属し、選手としての実力を磨きました。その才能は国際舞台でも認められ、2003年にドイツで開催されたテコンドー世界選手権には日本代表として出場しました。大学卒業後は、韓国の啓明大学に籍を移し、競技生活を続けましたが、2006年にスペインで行われた第9回世界学生選手権の男子バンタム級で準々決勝敗退という結果に終わり、これを機に現役を引退することを決意しました。

台湾での新たな挑戦

テコンドー選手としてのキャリアを終えた大谷主水は、活動の場を台湾に移します。そこでモデルとしての活動を始め、やがて俳優としても活躍の幅を広げていきました。台湾の芸能界において、日本人タレントとして独自の地位を確立し、多くのテレビ番組や映画に出演するようになります。

台湾での活動初期である2008年には、当時の宮崎県知事であった東国原英夫氏が台湾を訪問した際の記者会見で司会を務めるなど、故郷と現在の活動地である台湾との橋渡し役を担ったこともあります。

俳優・モデルとしての主な活動

台湾では数多くのテレビドラマやバラエティ番組に出演し、親しみやすいキャラクターとして人気を博しました。特にバラエティ番組では、その明るい人柄や日本語・中国語を操る語学力を活かして活躍しています。また、俳優としても積極的に活動しており、台湾映画だけでなく、近年の日本映画にも出演するなど、活動の場を広げています。

主な出演作品

映画
『変身』（2013年、台湾）
『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』（2017年、台湾）
『氷室蓮司』（2024年）
『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』（2024年）
『藁の楯』（2013年、日本、エキストラ出演）
テレビドラマ
『勇士們』（2011年、台湾）
『東城衞』（2011年、台湾）
バラエティ番組（台湾）
『TVQQ堂』（2011年）
『王子的約会』（2012年）
『WTO姉妹会』（2012年）
『2分之1強』（2015年）
ラジオ
『大谷主水のミヤザキ リレート タイワン』（2014年 - 、MRT宮崎放送）

日本での活動と故郷との繋がり

台湾での活動が中心ですが、故郷である宮崎県との繋がりも大切にしています。2014年4月からは、MRT宮崎放送のラジオ番組「大谷主水のミヤザキ リレート タイワン」でメインパーソナリティを務めています。この番組を通じて、自身の台湾での生活や仕事について語り、日本のリスナーに台湾の最新情報や文化を紹介しています。

元テコンドー日本代表というアスリートから、台湾を拠点とする俳優・モデルへと華麗に転身した大谷主水。スポーツの世界で培った精神力と、異文化の中で挑戦し続ける柔軟性をもって、日本と台湾、そしてエンターテインメントの世界で独自の道を切り拓いています。今後のさらなる活躍が期待される人物です。

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