大連民族大学

大連民族大学の概要

大連民族大学（Dalian Minzu University）は、中国遼寧省大連市に所在する国立の総合民族大学です。この大学は、1984年に設立され、1997年に正式に大学としての認可を受けました。本部は金州区に位置しており、現在では約19,000人の学生が在籍しています。

創立の背景と歴史

当初は「中央民族大学大連校」として設立され、初期は「東北民族学院」として知られていました。1999年には名称が大連民族学院へと変更され、さらなる発展を遂げ、2015年に現在の名称である大連民族大学に改称されました。この大学は、中国の56民族全体を対象とした教育機関として位置付けられており、特に東北部および沿海地方において唯一の総合国立民族大学です。

大学の学生のうち、60%以上が少数民族であり、さまざまな文化や言語背景を持つ学生が在籍しています。これにより、多文化共生の環境が形成されており、相互理解を深めるための重要な場ともなっています。

教育体制と学部

大連民族大学は、文系と理系を含む16の学部を有し、特に大連理工大学の支援を受け、工学および応用科学に強みを持っています。また、大学院や様々な研究機関が併設されており、学際的な研究にも力を入れています。

研究所

大学には以下のいくつかの研究機関が存在します。

• - 中華民族研究院
• - 東北少数民族研究院
• - マルクス主義学院
• - イノベーション創業学院
• - 体育研究部
• - イデオロギー・政治理論教育研究院

国家特色専攻

大学では、特に注力されている国家特色専攻があり、以下の分野が代表的です。

• - コンピューターサイエンス
• - 芸術デザイン
• - プロダクトデザイン
• - 日本語
• - 生物工程
• - 電子情報工学
• - 土木工学

国際交流

大連民族大学は、国際的な視野を持つ教育を提供するために、多くの海外大学との交流を進めています。特に、アメリカ、イギリス、カナダ、ポーランドや日本、韓国など、計35の大学と提携し、共同研究や学生交換プログラムに取り組んでいます。

日本の提携大学

日本においては、筑波大学、秋田大学、北陸先端科学技術大学院大学、広島大学、県立広島大学、岡山商科大学、大阪産業大学、芝浦工業大学、金沢星稜大学、東日本国際大学などとの関係があります。これにより、双方の学生が国際的な学習機会を得ることが可能となっています。

学校の評価と成果

大連民族大学は、国家教育制度改革のモデル校や国家の統一と進歩を目指すモデル校としての承認を受けています。また、英語教育の改革においてもデモ校としての役割を果たしており、その教育の質には定評があります。2023年6月には、9つの専攻が国家レベルで承認されたことで、大学の教育実績がさらに後押しされる形となりました。

キャンパスと施設

大学のキャンパスは、開発区、金石灘、双D港という三つのエリアに分かれており、総面積はおよそ0.78平方キロメートルです。ここでは、学生が様々な施設を利用し、充実した学生生活を送ることができます。

まとめ

大連民族大学は、多様な民族との関わりを持った教育を行うため、学問の探求に加え、文化的理解の深化にも注力しています。今後は、さらなる国際化と学問の発展が期待されており、未来を担う人材の育成が進められています。

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