大邱国際空港

大邱国際空港：歴史と現状、そして未来

大邱国際空港は、大韓民国大邱広域市東区に位置する共用飛行場です。長い歴史と変遷を経て、現在も発展を続けている空港について、詳しく見ていきましょう。

歴史：日本統治時代から現代まで

大邱国際空港の歴史は古く、1937年（昭和12年）1月31日、大邱飛行場として開設されました。その後、朝鮮戦争時にはアメリカ空軍が訓練基地として使用しました。1961年4月に開港し、1994年には福岡便が開設されるなど、国際空港としての発展を遂げてきました。2000年には予備滑走路が、2001年には新ターミナルが竣工しました。

しかし、2004年のKTX開業により、ソウル（金浦国際空港）への路線利用率が大幅に減少。大韓航空とアシアナ航空は運航を休止し、利用客数は減少しました。

空港活性化のため、2014年には空港運営時間を延長し、格安航空会社の国際線就航促進なども行われ、利用客数は増加に転じました。2017年には過去最高の356万人の利用者を記録し、その後も利用客数は増加し続けています。

施設：近代的なターミナルと充実した設備

大邱国際空港には、旧ターミナルと新ターミナルの2つのターミナルがあります。

旧ターミナルは、1961年4月に竣工した国内線ターミナルでしたが、老朽化により2001年に閉鎖。その後、ホテルとして営業していましたが、2021年に営業を終了し、2023年9月20日に国内線ターミナルとしてリニューアルオープンしました。

新ターミナルは2001年5月に竣工した国際線ターミナルで、3基のボーディング・ブリッジを備えています。チェックインカウンターも、当初は限られた航空会社のみでしたが、現在は柔軟に対応できる体制を整えています。2023年9月20日からは国際線専用ターミナルとなっています。

空港内には、大韓民国空軍や陸軍、アメリカ空軍の部隊も駐留しています。

就航路線と航空会社：国内線と国際線のネットワーク

大邱国際空港では、国内線は済州国際空港への路線が充実しており、ソウル（金浦国際空港）への路線もあります。国際線は、ティーウェイ航空が国際線運航拠点として積極的に路線を展開しています。仁川国際空港からの乗り継ぎ便も利用可能です。ただし、2020年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの定期便に影響が出ています。

アクセス：様々な交通手段でアクセス可能

空港へのアクセスは、バス、タクシー、鉄道など複数の手段があります。

バス：リムジンバス、市外バス、市内バスが運行しており、亀尾市や東大邱バスターミナル、慶尚北道各地、大邱市内各地へアクセスできます。
鉄道：KTXが停車する東大邱駅や大邱駅から市内バスでアクセス可能です。
タクシー：空港ターミナルに到着ロビーにタクシー乗り場があり、大邱市内へアクセスできます。
地下鉄：最寄りの地下鉄駅からはバスでの乗り継ぎが必要です。

まとめ：発展を続ける空港

大邱国際空港は、長い歴史の中で幾多の変遷を経て、現在も利用客増加を目指し発展を続けている空港です。歴史ある旧ターミナルのリニューアル、格安航空会社の就航促進など、今後の更なる発展が期待されます。

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