大都会のやさぐれ女

研ナオコの原点「大都会のやさぐれ女」

「大都会のやさぐれ女」は、1971年4月1日に東宝レコードから発売された研ナオコのデビューシングルです。当時17歳だった彼女が、都会を舞台に、男に捨てられた女性の心情を演歌調で歌い上げた作品です。

楽曲について

A・B面共に作詞は坂口宗一郎、作曲は中山大全、編曲は竹村次郎が担当しています。

「大都会のやさぐれ女」は、初めてのレコーディングだったことに加え、当時の研ナオコの声域ぎりぎりの音程が要求されたため、大変苦労したと彼女自身が語っています。オリジナルは嬰ヘ長調または変ト長調で、オリジナルアルバム『女ごころ』にも収録されています。

B面曲「御免遊ばせ」は、セクシーなコーラスが印象的な、コミカルな演歌・小唄テイストの歌謡曲です。歌詞には「ミニミニ」や「ふぐの毒」といった言葉が登場します。変ホ長調で、出版者はセントラルミュージックです。

幻の音源からCD化へ

東宝レコードの消滅後、長らく聴くことができない音源となっていましたが、2013年に「大都会のやさぐれ女」が『研ナオコ シングルA面コンプリート』に収録され、初のCD化を果たしました。

さらに、「御免遊ばせ」は東宝レコード時代のオリジナルアルバムやベストアルバムにも未収録で、7インチシングル盤も早い時期に廃盤となったため、幻の音源となっていました。しかし、2014年に『研ナオコ シングルB面コンプリート』に収録され、実に43年ぶりに日の目を見ることとなりました。

チャート記録とレア盤化

本作はオリコンチャートにはランクインしませんでしたが、研ナオコ自身がその後人気歌手・タレントになったことや、デビュー作であるため、現存する状態の良い7インチシングル盤は中古市場で高額で取引されることもあります。

収録曲

1. 大都会のやさぐれ女（3分25秒）
2. 御免遊ばせ（2分53秒）

収録アルバム

「大都会のやさぐれ女」
『女ごころ』（1973年）
『その道・オリジナル14』（1975年）
『研ナオコ シングルA面コンプリート』（2013年）
「御免遊ばせ」
『研ナオコ シングルB面コンプリート』（2014年）

楽曲情報

「大都会のやさぐれ女」
JASRAC作品コード：046-2899-3
ISRC：JPPC07150221
「御免遊ばせ」
JASRAC作品コード：032-6785-7
ISRC：JPPC07150223

研ナオコの原点とも言える「大都会のやさぐれ女」は、彼女の歌唱力と表現力のルーツを感じさせる貴重な作品です。B面曲「御免遊ばせ」と共に、ぜひ一度聴いてみてはいかがでしょうか。

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