大野原町

大野原町について

大野原町（おおのはらちょう）は、香川県の西南部に位置し、かつて三豊郡に属していた町です。この町は、2005年10月11日に旧・観音寺市および豊浜町と合併し、観音寺市として新たに生まれ変わる形で消滅しました。元の町域は、現在の観音寺市大野原町として残されています。

地理

大野原町は、讃岐山脈を挟んで愛媛県および徳島県に接している地域に位置しています。柞田川が形成した扇状地と三角州地帯からなるこの町は、南東から北西方向に緩やかに傾斜しており、その地形が生活や農業に多大な影響を及ぼしています。ですね。

また、観音寺市の木之郷町に飛地があり、柞田川付近に位置しています。

歴史

大野原町は1955年に三豊郡のいくつかの村が合併して誕生しました。具体的には、同年の2月に大野原村、五郷村、萩原村が統合し、さらに同年4月には紀伊村の一部を編入しています。1970年には町章が制定され、町の公式なシンボルが誕生しました。2005年には、観音寺市と豊浜町と対等の形で合併し、町としては消滅しました。

行政

行政面では、平野清（ひらの・きよし）が町長を努めていました。合併後は観音寺市が大野原町の地域を管轄しています。

経済

大野原町は農業が非常に盛んで、その中でも特にレタスの生産が有名でした。2003年のデータによると、香川県内でのレタスの作付面積と収穫量において、全国的に見てもかなりのシェアを占めていたことがわかります。具体的には、香川県内では作付面積が3位、収穫量が4位で、約40%が大野原町で生産されていました。このレタスは「らりるれレタス」として関西などの消費地に出荷されており、地元の農業協同組合はその独立性を守るために努力していましたが、合併後の2013年には農協も統合されました。

教育

教育面では、小中高等学校が整備されており、以下のような学校が存在していました。

• - 小学校: 大野原町立大野原小学校、大野原町立萩原小学校、大野原町立紀伊小学校、大野原町立五郷小学校
• - 中学校: 大野原町立大野原中学校
• - 高等学校: 香川県立三豊工業高等学校

社会教育機関も充実しており、図書館や公民館、博物館が地域住民の学びの場となっていました。

交通

交通面では、町域を四国旅客鉄道（JR四国）の予讃線が通過していますが、駅は設けられていませんでした。最寄りの駅は豊浜駅および観音寺駅となります。かつては国鉄バスによる公共交通もありましたが、1990年代以降に順次廃止され、その後は観音寺市のふれあいバスが運行されるまで、タクシーやロープウェイが主要な移動手段となりました。

現在、ロープウェイとしては四国ケーブルや雲辺寺ロープウェイが利用され、観光スポットとしての役割も果たしています。

名所・旧跡

大野原町にはいくつかの名所と旧跡が点在しています。特に注目すべきは、豊稔池の石積式アーチダムで、ここでは四国八十八箇所霊場第66番札所である雲辺寺へのアクセスとしてロープウェイが利用されており、多くの観光客が訪れています。また、大野原八幡神社や萩原寺も観光地として親しまれています。

その他、地元の祭りとして大野原八幡神社の秋季例大祭や萩まつり、もみじ祭り（法泉寺）などが挙げられ、地域の文化を色濃く反映したイベントが行われています。さらにスノーパーク雲辺寺は、県内で唯一のゲレンデとして多くの人々に愛されていました。

著名な出身者

大野原町からは、陸上選手の高橋卓巳氏や三津谷祐氏が著名な出身者として知られています。

まとめ

大野原町はその歴史的意義と豊かな自然環境により、多くの人々に多大な影響を与えてきた地域でした。今は観音寺市の一部として、地域の発展に寄与し続けています。

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