大野町駅

大野町駅（おおのまちえき）

大野町駅は愛知県常滑市大野町に位置する名鉄常滑線の駅で、駅番号はTA17です。この駅は1912年に開業し、それ以来地域の重要な交通手段として機能してきました。

歴史

大野町駅の歴史は1912年にさかのぼります。愛知電気鉄道が大野駅として開業したのが始まりで、この当時は終着駅でしたが、その後の延伸により途中駅となりました。1913年には大野町駅に改称され、1935年に名岐鉄道との合併により名古屋鉄道の一部となりました。その後、1962年には貨物営業が廃止され、1980年には駅舎が改築されました。

2005年にはトランパス対応化工事が完了し、無人駅となりました。特急列車の停車が変更され、急行停車駅に格下げされたものの、停車本数は維持されています。また、ICカード乗車券の「manaca」が2011年から使用可能になりました。2012年にはトランパスの供用が終了しました。

駅の構造

大野町駅は、相対式ホーム2面2線を持つ地上駅です。ホームの有効長は6両分で、名古屋方面行きのホームに改札口が一つあります。空港方面のホームは跨線橋でつながっていますが、エレベーターやスロープは構造上設置されていないため、車椅子利用者は名古屋方面を経由して移動しなければなりません。駅は無人化されており、自動券売機や改札機が設置されていますが、地元のイベントなどでは臨時に駅員が配置されます。

利用状況

「移動等円滑化取組報告書」によると、2024年度の1日平均乗降人員は約2,190人で、常滑線・空港線において18位を記録しています。過去には観光客が多く訪れた大野海水浴場へのアクセスの要所として賑わっていましたが、近年はその利用者数が減少傾向にあります。1992年度には5,093人の乗降があったこともありました。

駅周辺の施設

駅周辺には、いくつかの重要な施設があります。まず、斉年寺という曹洞宗の寺院があり、ここには国宝の『慧可断臂図』が置かれています。また、海音寺や東龍寺などの寺院も点在し、歴史的な雰囲気を醸し出しています。さらに、大野海水浴場は世界最古の海水浴場として有名で、地域の観光名所となっています。そのほかにも、郵便局や漁港、矢田川などが周囲にあります。

路線バス

路線バスも運行されており、常滑市北部バスの「大野駅前」停留所があります。

隣接駅

大野町駅の隣には新舞子駅と常滑駅があり、名古屋鉄道常滑線の重要な交差点としての役割も果たしています。

大野町駅は地域社会における交通の要として、そして歴史的なポイントとして今なお多くの人々に利用されています。

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