大阪ガス都市開発プライベートリート投資法人

大阪ガス都市開発プライベートリート投資法人について

大阪ガス都市開発プライベートリート投資法人は、兵庫県・大阪府を中心とする賃貸住宅に特化した私募リートです。設立は2023年6月で、運用開始は同年9月から始まりました。初期の資産規模は約180億円で、資産運用は大阪ガス都市開発アセットマネジメントが行います。エリア別では、近畿圏への投資比率を重視し、70%以上を住宅に、30%以下をオフィスや商業施設へ分散させたポートフォリオで運営されています。

組成と運用方針

スポンサーには、大阪ガス株式会社とその完全子会社である大阪ガス都市開発株式会社が名を連ねています。特に、同社のマンションブランド「アーバネックス」に基づいた物件が多く組み入れられており、居住用物件の選定が行われています。さらに、運用開始時には資産の約60%がグリーンビルディング認証を取得しており、環境への配慮も重要な方針とされています。この取り組みの一環として、三井住友銀行から提供されるグリーンローンによる資金調達も実施しています。

設立背景

この投資法人の設立に至る経緯は、2022年に大阪ガスとその子会社が私募REIT設立を計画していることを発表したことが始まりです。2023年度のグループ経営計画では、都市開発事業の拡大が掲げられ、私募リートもその一部として位置づけられました。このような背景の中、正式に設立が発表されたのは2023年6月で、同年秋には運用開始が予定されていました。

資産ポートフォリオの状況

運用開始時には、合計12物件、約180億円相当の資産が組み入れられていました。「アーバネックス神戸六甲」といった物件が含まれており、多様な居住空間を提供しています。2024年8月時点では、ポートフォリオは18物件に増加し、住宅物件が17件、商業施設が1件となっており、総取得価格は262億円に達しています。この成長は、地域における住宅需要を反映した結果でもあり、今後の拡大にも期待が寄せられています。

投資主と資本構成

運用開始時には、日本政策投資銀行などが出資し、信頼性の高い資本構成となっています。これにより、大阪ガス都市開発プライベートリート投資法人は、地域経済や不動産市場に積極的に貢献することが期待されています。特に、持続可能な社会の実現に向け、環境へ配慮した物件の選定や投資を行っている点は大きな特徴です。

このように、大阪ガス都市開発プライベートリート投資法人は、賃貸市場に対する需要に応えるべく、地域密着型の資産運用を行い、将来的な成長を目指しています。

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