大阪公立大学

大阪公立大学の概要

大阪公立大学（Osaka Metropolitan University）は、大阪府に位置する公立大学として、2022年に開学しました。この大学は、大阪府立大学と大阪市立大学という二つの教育機関の統合により設立され、現在は日本最大規模の公立大学として約16,000名の学生を迎えています。

学部と大学院

大阪公立大学は、1学域11学部と、15の大学院研究科を有する予定です。学部生の定員は一学年あたり2,853人であり、これは日本の国公立大学の中では大阪大学と東京大学に次ぐ規模です。2024年5月1日の時点で、学部生数は12,398人、大学院生数は3,593人に達しています。

大学の理念

同大学は「総合知で、超えていく大学」を理念に掲げ、大阪の発展を牽引する「知の拠点」としての役割を目指しています。都市シンクタンク機能や技術インキュベーション機能を加えることで、大阪の都市問題の解決や産業の競争力強化に寄与することを目指しています。また、教育、研究、地域貢献という三つの機能を強化し、世界に展開する高度な研究型大学を志向しています。

大学名の決定

大阪公立大学という名称は、長年にわたり議論され続けてきました。2020年4月に名称検討が始まり、同年6月に「大阪公立大学」と決定しました。しかし、国立大学である大阪大学との混同を避けるため、2021年3月に英語表記を「Osaka Metropolitan University」に変更しました。

入学試験と入学者の状況

初代の入学者選抜試験は、2022年2月25日に行われ、応募者数は13,188人に上りました。倍率は5.4倍で、特別選抜入試を含む合格者は全体で約400人に達しました。さらに、初の入学式は大阪城ホールで開催され、学部生2,917人と大学院生1,480人、合計4,397人の新入生が出席しました。

大学の沿革

この大学の設立の背景には、大阪府市統合本部会議での二重行政解消のための大学再編成の検討がありました。2011年に統合の検討が始まり、2019年には公立大学法人大阪が設立されました。その後、2020年に大学名が決定し、2022年に開学を迎えました。507億円の費用投資を経て、2025年には新キャンパスの開設も予定されています。

キャンパスと施設

大阪公立大学は、複数のキャンパスを持ち、主要なキャンパスには森之宮、杉本、中百舌鳥、阿倍野、羽曳野、りんくうキャンパスなどがあります。これらのキャンパスでは、それぞれ異なる専門分野に特化した教育と研究が行われており、都市計画や医療、工学など広範な分野をカバーしています。

学生生活

教育分野においては、基幹教育、高度専門教育、さらに地域とのつながりを重視した教育が提供されており、国際的な視点を持つ人材育成が図られています。部活動や国際交流も盛んであり、留学生の受け入れを通じた多文化共生の促進にも力を入れています。

地域貢献と国際交流

大学は、地域社会との連携を強め、大阪の歴史や文化を支える役割を目指しています。また、319の海外との交流協定を有し、国内外のさまざまな機関と提携を結んでいます。このように、大阪公立大学はグローバルな視野を持ち、社会に貢献する大学として成長を続けています。

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