インテックス大阪:西日本最大の国際展示場
インテックス大阪は、
大阪市住之江区南港北に位置する国際展示場です。愛称は「インテックス大阪(Intex Osaka = International Exhibition Center)」で、一般財団法人大阪国際経済振興センターによって運営されています。
1985年に港区
八幡屋公園から現在の場所に移転し、開場しました。
歴史
1935年、
大阪市東区内
本町橋詰町(現在の中央区
本町橋)にあった大阪府立貿易館を解体し、国際見本市会館を新築する計画が決定しました。この貿易館は、
原爆ドームと同じヤン・レッツェルの設計によるものでした。しかし、
日中戦争の勃発により新築工事は中断されました。
1950年に工事が再開され、
1951年に国際見本市会館が竣工しました。その後、
1958年と
1970年に増築され、大阪コクサイホテルとなりましたが、
1999年に閉館し、
2003年に解体されました。跡地には
2006年にシティプラザ大阪が建設されています。
1954年4月には、日本初の国際見本市「日本国際見本市」(第4回から大阪国際見本市に改称)が、
本町橋の国際見本市会館と
八幡屋公園付近の港会場の2か所で開催されました。翌年からは、国際見本市は隔年で
東京と大阪で開催されるようになりました。
1923年に開園した
八幡屋公園には、中核施設として
大阪市立運動場が設置されていました。
1951年には大阪運動場として再興され、同年には大阪港の修築工事の一環で安治川運河(八幡屋運河)が埋め立てられました。
1956年、
大阪市は
八幡屋公園に恒久展示場として大阪国際見本市港会場1号館を開設し、1959年には2号館、
1968年には3号館を増設しました。その後も仮設展示館の増設を重ね、
1984年の第16回大阪国際見本市の開催時には、仮設展示館6館と合わせて展示館9館、展示面積55,984平方メートルとなり、
1985年に現在地に移転するまで、大阪における大型見本市の拠点会場でした。
現在地への移転後、直ちに恒久展示場3館の解体撤去が行われましたが、仮設展示館6館は
1986年の第13回日本国際工作機械見本市にも使用されました。跡地は
八幡屋公園として再整備されるとともに、一部は
阪神高速16号大阪港線の敷地に利用されています。
施設概要
インテックス大阪は、「インテックスプラザ」(ドーム状の屋根空間)、「スカイプラザ」(開放空間)という名称の広場の周囲に、1号館から6号館まで「コ」の字の形に6つの展示館が配置されています。5号館はAゾーンとBゾーン、6号館はA、B、C、Dの4つのゾーンで構成されています。また、3号館には付帯展示場として屋外展示場が設けられています。
敷地面積: 128,986m²
延床面積: 132,709m²
総展示面積: 70,000m²
総展示面積は、日本国内では東京ビッグサイト、幕張メッセに次いで3番目に広く、西日本では最大です。
各展示館の詳細
1号館: 展示面積5,087.0m²。正面入口(西ゲート)の右手に位置し、他の展示館より入口手前に突出しています。
2号館: 展示面積6,729.0m²。1号館の奥にあり、1号館との間には自動販売機コーナーやベンチが設置されています。
3号館: 屋内展示面積5,119.0m²、屋外展示面積2,900.0m²。2号館の奥にあり、屋外展示場を併設しています。館内は柱のない無柱空間で、天井高は15mと他の展示館より高くなっています。
4号館: 展示面積6,729.0m²。正面から見て3号館の左手にあります。
5号館: Aゾーン展示面積4,728.0m²、Bゾーン面積1,625.0m²。インテックスプラザを挟んで2号館の隣にあります。Aゾーンは地上1階の無柱空間、Bゾーンは地上3階建てです。Bゾーンには300名収容の国際会議ホールがあります。
6号館: Aゾーン展示面積9,679.5m²、Bゾーン展示面積9,679.5m²、Cゾーン展示面積10,535.0m²、Dゾーン展示面積10,167.0m²。3号館および4号館の奥にあり、全館中最大規模の建屋を4つの展示ゾーンに区切っています。屋上には900台収容の来場者用駐車場があります。
主な催し物
インテックス大阪では、以下のような様々な催し物が開催されています。
大阪オートメッセ
大阪モーターショー
大阪モーターサイクルショー
食博覧会
バリアフリー展
中小企業総合展
コミックシティ
RADIO CRAZY
アクセス
Osaka Metro中央線:
コスモスクエア駅下車、徒歩9分
ニュートラム南港ポートタウン線:中ふ頭駅下車、徒歩5分/トレードセンター前駅下車、徒歩8分
大阪シティバス:見本市会場東口停留所下車すぐ
*
南海バス堺南港線:インテックス大阪東停留所下車(東ゲートへ徒歩3分)/ATC停留所下車(西ゲートへ徒歩5分)
西日本最大の国際展示場であるインテックス大阪は、様々なイベントや展示会を通じて、大阪の経済・文化の発展に貢献しています。